月別アーカイブ: 2011年8月

可視化

拡散する放射性物質を
もし知覚できたら
日本中の大地と人間が
虹色に輝いて見えるだろう。
12才のときに経験した
未来のように。

知者

緊急事態では
新たな書を求めるよりも
いま生きている
一人の知者が求められている。
だがそれは
戦争が準備されている兆しである。
税金を払って
あまりにも傍観する人が増えたから。

(続)実験

核兵器の開発では
実験によって獲得された新たな諸発見を
コンピュータによる核実験シミュレーションによって
互いに統合してきた。
2万発以上の核兵器が世界中に常備されながら、
日々コンピュータ内部では
もっとも経済的な核実験シミュレーション
が進行している。
グランチにとって
世界の破壊のシミュレーションは
もっとも興味のある実験である。

実験

実験すればするほど
うまくいく方法と
そのプロセスの発見が増える。
実験と経験との違いは
認識の過程や
成果としての知識の違いとして現れる。
私にとって
人生は経験の対象ではなく
もっとも興味のある実験の対象である。

樹上生活

私は
コウモリが空を飛ぶ前に起きて
コウモリが
日没時の太陽の位置を頼りに
巣に帰ってくるのを見届けて
私も寝る。
コウモリは哺乳類全体の4分の1近くを占め、
森の樹上で生き続け
私は森の傍で生活している。
コウモリと私はまだ
太陽系に忠実な哺乳類だ。
これ以上の願いは叶えられないだろう。

傍観者

現在は
予測に失敗した未来ではなく、
経験された事実を公開しなかった
虚偽の新たな歴史でもない。
現在を傍観する人々の
遺伝子だけは
絶えず未来から照射する地獄を
隠すことに
ついに失敗する現実を知っている。

(続)航空機モニタリング

航空機モニタリングの方法と機材は
マンハッタン計画終了後の1946年に設立された
原子力委員会(AEC)を前身とした
米国エネルギー省が所有している。
航空機モニタリングのテクノロジーは
核兵器の製造と管理
そして
原子力技術の開発には不可欠である。

航空機モニタリング

高速で移動する飛行機から
放射線量は測定できる。
その航空機に搭載された測定器を地上に固定すれば
都市の地上を飛行機よりも低速で移動する
すべての人間や車
そして、食糧や水を瞬時に測定できる。
その測定値はETCシステムのように
都市のあらゆるゲートを通過する毎に
カードに記録できるだろう。
ちなみに、
航空機モニタリングの飛行高度は、対地高度で150から700m
航空機下部の直径約300mから1500mの円形領域である。

確実に

解放された放射性物質は
服従する人々の
あらゆる習慣に侵入できるから
死は
不意にではなく
確実に
閉じた未来から
待ち伏せしている。