名前は、
現実を内部に再現する。
月別アーカイブ: 2011年9月
被曝者へ
原爆症とは
原子爆弾による被災によって生じた
健康障害の総称である。
3月の原子炉爆発によって生じた
健康障害の名前はまだない。
原子爆弾被爆者への
援護に関する法律(平成6年法律第117号)ができたのは
原爆投下後から半世紀後のことだった。
しかし、この法律が成立したのは
あきらかに
損害賠償の該当者がほとんど亡くなってからだ。
人為的かつ歴史的な
この大規模の被曝には
まず病名が必要だ、
医療詐欺師に命名される前に。
車両被曝
地下鉄に乗っても
誰かの手荷物以上に
車両自体から被曝する。
食品の被曝で生命の危機に至るが
情報不足でも大量に虐殺できる。
企て
資本主義もひどく内部被爆している。
半減期のα線によって
資本主義は
権力から分離しはじめている。
このままでは企画倒れだ。
残るのは時代遅れの官僚政治だ。
ニュートリノ
ニュートリノに
質量があることは
物理学者以外にもいち早く知られた。
しかし、
あらゆる知識のなかで
被曝に関する知識が一番遅れている。
ニュートリノも被曝に関する情報も
つねに自分たちが支払った税金で
運用されているにもかかわらず。
3.11とは何か
学ぶことへの恐怖からはじまり
働くことへの恐怖を
そして
知ることへの恐怖を
人間に刷り込むシステムが
再起動した日だ。
放射性物質を食べる恐怖を
忘れさせるために。
被曝医療
被曝後の遺伝子情報は
被曝者の著作権に属する。
けっして無料診断の採血と
交換してはいけない。
放射線障害医療
65年前から
彼らはつねに傍観者として
被曝後にやってくる。
つねに診察無料だが
決して治療はしない。
(続)自由への方法
方法の革命はメタフィジックスである。
そして
そのメタフィジックスは宇宙の統合性に属する。
メタフィジックスは
宇宙を扱う唯一の客観的な方法である。
主観的現実
自分から見た外部は
同時的でかつ非同時的に
互いに重ならない。
福島からより遠ざかる観察者ほど
放射性が増大する。
無政府状態はこの主観性をより拡大させ
東電はそれを利用する。
自分を含む現実を変化させる方法こそが
客観的である。
さもなくば
客観的現実は
主観的現実に奪われたままだ。
作者不明