記号化について

家、車、書物、知識といった所有物のなかで
移動可能で重さのないモノは
知識だけである。
しかし、精神をあらゆる条件反射から自由にするのは
知識ではないだろう。
知識にはそれ自体重さのない大きな支配力があるからだ。
ほとんどの知識は
意識的にしろ無意識的にしろ
古い社会に追従するように記号化されていると考えるべきだ。
それらの記号は絶えず再結合しながら
やがて個性や日常生活でさえその集大成となる。

コメントを残す