月別アーカイブ: 2012年9月

続)モジュールについて

モジュールは人工物だけではない。
自然はエネルギーを
量子というモジュールによって
パッケージしている。
その量子間が整数比で表されるまでに
システムを単純化したのである。
シナジェティクスは
そのモジュール理論に視覚化という革命をもたらしてきた。

人工物(artifact)

傘が環境制御可能な最初のモバイル用の人工物であったように
シェルター(住居)は大気圏内における最後のモバイル可能な傘である。
大気圏外ではすでにこの人工物は
半世紀間、十分にテストされてきた。
土地資本主義に保護され続けてきた建築家は
いまやもっとも出遅れた宇宙技術開発者である。

モジュールについて

モジュールは
分断化からは生まれない。
断片化された超専門分化からも生まれない。
原子は再生的でもっとも統合された
最古のモジュールである。
再生的にデザインされ生産性の高い人工物は
モジュールから構成されている。
その場合、各機能を再現できるモジュールの内部は
ブラックボックスでもかまわない。
かつて原子核構造が人類にブラックボックスであったように。

続)生産性

なぜなら
ある人間には過労を
その他の人間には貧困か飢餓を
そうできない場合には
いじめを与える方法または
いじめを放置する方法を考える人間が
確実に増加しているからだ。
彼らはそれらを計画的に合法的な仕事にしている。
彼らのすべての仕事から
<効果的な生産性>は除外されたままだ。

生産性

効率を伴った生産性(productivity)という概念は
第2次世界大戦後に生まれている。
効果的に生産性を向上させる具体的な方法が
資本力に比例した設備投資から
ほとんど生まれてこなかったように
21世紀の人類の平均的な生産性は
機械が発明され採用され始めた時代の
平均よりも低下している可能性がある。

目的

飛ばない飛行機はもっとも安全であるが
飛行機が作られた目的に反しているように
人間がこの宇宙の目的のために出現していたのなら
行動しない人間はもっとも反生物的である。

続)結び目

その結び目のすべてのパターンは
必要性が生みだした現実的な道具となったが
それらのパターン自体には重さがない。
ノット以上に原始的に単純で有用性の高いパターンは
存在しないだろう。
誰でも森の中で長期的な海を再現できるだろう。
今日もまだ暑い午後がやってくる。
森に浮かぶハンモックで実験できるだろう。

結び目

解きたいときにすぐに解けるノットは
海のロープワークには不可欠だ。
解けにくい結び目のパターンは
信頼性では優れているが
解きたいときにすぐに解ける結び目は
一時的な有用性を優先するが故に
長期的な安全性を犠牲にしがちだった。
ロープワークを学んできて
解きたいときにすぐに解けながら
もっとも信頼できるノットを探していたが
必要なパターンは過去の蓄積には存在していなかった。
そしてついに自ら発見によって解決しなければ
ある特殊な問題を超えられない現実が見えてきた。

タンク

英軍が最初に秘密裏に戦車を開発中に
タンク(=水槽)と偽称したために
その後も<戦車>の固有名詞になったが
そもそも分厚い鉄板で密閉された水槽を
陸に揚げてキャタピラーと大砲を装着した動く武器として
デザインされたことが未だに知られていないのは
明らかに偽称の影響である。
このような言語の問題は
数学にも科学にも無数に存在する。