月別アーカイブ: 2012年12月

自然の機能について

シナジェティクスモデルで
生起する物理現象が
デザインサイエンスの原寸大モデルでも物質化できるのは
シナジェティクスモデルに自然の機能が形成されているからだ。
シナジェティクスモデルは
建築デザインやプロダクトデザインが扱う
形態認識のための縮小モデルとは
本質的に異なっている。

教えることについて

少なくとも新たな矛盾を発見する場に
同時性を求めないで
他者を導くことだ。
そのためには
首尾一貫性をどう壊すかを
具体性に基づいて
自ら実践しなければならないだろう。
ただし、その具体性が
教える側にでさえ
既知であってはならない。

ゲーム

ひたすらモノ(=土地や家)を買い続ける
個人の消費ゲームが終わったからこそ、
食糧とエネルギーをより高く買わせ
個人の富を食いつぶす
国家と大企業による
飽食ゲームが始まったのである。
このゲームを支えるエネルギーこそ
戦争の根源である。

矛盾について

部分それ自体から
他の部分の存在を予測できる
どんな部分も存在しない。
すべての矛盾は
部分から他の部分の存在を予測できない
限界から生まれる。
しばしば部分から想像する矛盾、
あるいは首尾一貫性でさえ
全体とはつねに無関係である。

クロノファイル

クラウドに集積される
時系列的クロノファイル(=メールの履歴以外に
スタバやガソリン代などのレシートなども含む)は
他人が自分を見るように
自己を対象化する最初の記録方法かもしれない。
自己とは
先験的に明白ではないなら
記号言語による脳内探査の有力なツールだ。

残像

知覚と認識との間に遅延が生じるのは
脳のメカニズムの限界からである。
認識するためには
複数の異なった残像を待たなければならない。
残像と残像との時間差(=lag)は
無である。
瞑想とは
この無を受け入れることである。
ーーーーー残像が介在しない時間を。
脳の限界を利用して
無へと逸脱する瞬間を待っているのである。

回転と軌道について

宇宙では
恒星や衛星、そして電子や陽子などの
<回転=spin>と<軌道=orbit>は
同時に生成される。
しかし、
惑星地球上では
頭の<回転>を気にしても
頭の<軌道>をほとんど問題にしない教育に満足している。
20世紀間も続いた平面的世界観は
今も根深く支配している。