他者になろうとする試みがつねに失敗するように
自己がデザインされているのは
他者の存在の気づきによってのみ
自己が存在する相補性にあるとしたら
それは誰もが経験する
最初の神秘かもしれない。
存在の出荷状態(デフォルト)には
神秘という省略時選択がある。
月別アーカイブ: 2013年1月
バージョンアップについて
OSが替わっても
よいアプリはより多くの人に使われ
より頻繁にバージョンアップされる。
そのバージョンアップの履歴は
より完全な有用さへの
絶えざる改善の歴史でもある。
もっとも効果的で経済的なアプリとシステムを構築するには
高い志と目的意識がなくてできることではないだろう。
しかし、自然の原理は
より多くの人に使われても
永遠にデフォルトのままだ。
原理にバージョンアップがない理由こそ
原理を探究するエンジンならば
そのエンジンにも年式はないはずだ。
仮定法過去完了について
現実を否定しても
現実は変わらない。
現実はつねに遅れてやってくるからだ。
現実を超えて
既知なる過去とその蓄積を変えない限り
現実は未来の幻想で包まれたままだ。
欲望について
執着のあるところに権力が介入し
依存があるところに法律がはびこる。
権力構造ではどんな欲望も等価である。
それはどんな人間にもできなかった
欲望ではないだろうか。
アイデアについて
頭のなかで起こる新しい兆しに気づくための
実験でわかったことが2つある。
本当のアイデアは
朝目覚める前にたいてい
思いついているという発見。
ただし、目覚めた時には忘れることを
目覚める前に忘れているだけだ。
これは目覚めた後の退屈な実験結果だ。
過剰について
過剰の反対は不足ではなく
充足である。
惑星地球上の電気エネルギー生産は
すでに充足しているが
充足させないで
廃棄するか
または節約させる経済構造がある。
エネルギー不足という
無知の生産によって
富は巧みに奪われている。
無秩序について
テクノロジーは
他者の犠牲にすることなく
生命活動を拡張するための
テクノロジーの在り方を含んでいる。
たとえば、バイオスフィアのように
電気メータのない電気を使うことも
テクノロジーである。
まちがった電気エネルギーの生産過剰と節約過剰によって
惑星地球上の人為的な無秩序は増加するばかりだ。
孤独について
孤独は本来、生命にとって有益なものである。
お笑いや国家によって編集されたニュースを聞かせながら
老人や子供を仮想的な孤独のままに置く
家電デジタル装置類は
生産コストの問題からではなく
衰退していいのである。
世界はより狭くなっているが
仮想的な孤独はますます拡張されている。
サバイバルの始まり
<敵か味方>
つまり<あなたか私か>
という生き残りゲームは
あなたも私も
そして
敵も味方も好きだ。
彼らが嫌いなゲームは
<あなたと私>が始めるゲームである。
それは、
<あなたと私>だけのゲームではなく
<あなたと私>が
そのどちらでもない他者( others)と
他者の犠牲を強いることなく
効果的に相互に関係していくか
というゲームである。
他者には岩石や大気が含まれるだろう。
このゲームに無関心にならなければ
生き残れないと思い込むかぎり
このゲームに熱中する人はほとんどいない。
つまり、21世紀型のサバイバルは確実に始まっているのだ。
事実について
植物は
太陽を信じているわけではないが
光に向かっている。
事実のみに興味があるなら
どんな政治もドグマも信じない
最初の哺乳類になりたいものだ。