抽象的な知識の相互関係を有機的に組織(organize)すると
幾何学的になる可能性が高い。
つまり、モデル化が可能になる。
しかし、21世紀の産業社会では
木の構造をしたグラフ理論のデータ構造程度で終わっている。
組織化を有機的にする場合、
あるいは
有機化を組織的にする場合、
まだほとんど生物構造を模倣しているだけだ。
シナジェティクスにおけるモデル化では
有機体生物(organism)に似ているかどうかは重要ではない。
月別アーカイブ: 2013年1月
続2)面について
多面体(polyhedron)は
固体的で非経済的であったからこそ
われわれの60兆個の細胞も
テンセグリティを採用している。
細胞膜、つまり面は
人体の構造とは無関係である。
多面的思考や多面性を備えた人間は
実に非生物的である。
続)面について
テンセグリティは
すべての面を排除した最初の
そして究極の構造である。
張力によって囲まれた窓(=面)は
数えられる無である。
面は構造システムに
不可欠ではなかった。
面について
マルチな人間や
多面的な思考方法が
空虚に感じるのはなぜだろうか。
面とは
稜線で囲まれた開口部である。
それゆえに
<無>であり
<有>になり得ないのは
ひたすら、<無>を閉ざしている
空間だからかもしれない。
続)長寿的思考
もっとも経済的な行為は
節約ではなく
技術の短命化を生み出す。
テレビとパソコンは自動車よりも
短命化の革命を担ってきた。
技術の短命化は
普遍的な原理の長寿化の兆しである。
そして無限の原理の存在は
科学的にはまだ否定されていない。
続)等価(equivalence)について
一ドルの預金が誰かの1ドルの借金ならば、
<経済的破綻>を埋める方法は
人々の貯金を奪う政治的な方法として
確立されたのである。
人々の貯金を奪う経済破綻こそ、
資本主義の単純かつ究極の<等価原理>による作用効果であるが
<等価原理>のおもて看板を掲げた
法律家資本主義による合法的な強奪こそ
<宇宙の原理>と異なる人間の意図から生まれている。
プロフィール
プロフィール(profile)とは
横顔である。
あるいは、断面や側面図のことである。
一人の人間の横顔を
2つの異なった視点から
同時に描くことはできないが
半分の横顔は存在しないから
例えばピカソの<泣く女>のように
描かれた2つの横顔を
ほぼ同時に見ることができる。
もっとも少ない横顔(=断面)から
3次元の対象物が復元できる。
キュビズムはハイパーメディアの起源である。
長寿的思考
革命的な食事(=ファーストフード)で
短時間に食事を済ますほど
人々はより短命になる。
不健康な食生活をすればするほど
マクロビ(=長寿食)が
おいしく感じるのは
それが保守的だからだ。
しかし、もっとも保守的なのは胃袋かもしれない。
シナジェティクスが革命的なのは
思考方法がより原理的だからである。
原理的な思考がもっとも長寿だからこそ
生存により必要なテクノロジーは
エフェメラリゼーション(短命化)を
引き起こしやすい。
アウトサイダーについて
いかなるドグマにも、宗教や国家にも属さない
マインドをつねに失わない単独者としての
アウトサイダーになるには
よりインサイダーを求める人間の欲望と愚行によって
世の喧騒に触れつづける反・経験が必要である。
死はもっとも純粋な非・経験であり
重さのないアウトサイダーである。
職業(profession)について
人類最古の専門的な職業は売春である。
人類最後の専門的な職業は
デザインサイエンスである。
資本主義から生まれた
最後までだれも投資できない
システムだからではなく
資本主義をもっとも効果的に陳腐化できるから。