反定住時代の住宅ローン30年間は
不適切である。
都市部では日本版サブプライムがはじまる。
そして、高齢化と過疎化の後、
ほとんどの住宅の所有者が
そこに住んでいない時代がはじまる。
月別アーカイブ: 2013年2月
反定住時代
20世紀の後半から
田舎の過疎化する傾向にある村落
つまり高齢者がより移動しない社会構造では
定住者を募集してきた。
人々を固定したいこの願望こそ
過疎化を加速している原因の一つだ。
第3次産業革命後の都市部の大多数は
平均3年に一度引っ越しをしている。
一時的な停泊こそ、21世紀の居住方法である。
動的なアイデアについて
現在の特許文献の形式は
最初に従来技術との比較から始まる。
発明の根源が比較から生まれ
ロイヤリティへの幻想が発明のエネルギーである場合
その発明は恐ろしく近視眼的で短命になる可能性がある。
この短命さが半歩先のビジネスに不利にはなるとは限らないからだ。
短命な発明にとって
もっとも手っ取り早い現実化(=realization)とは
現金化(=realization)と等価である。
一方、包括的なアイデアは
発明者が置かれた現実の諸問題に
発明者自身が全的に直面して生きること
他者の概念や過去の幻影、文献などの記憶を通さずに
全的に現実の矛盾に触れることから生まれている。
発明とは人々の生活を改善するために
革新的で現実的なアイデアを
物質的に変換する
いわばエンドレスな無償の行為に近い。
優れた発明には先見性がある。
その特許権の有効な期間内に
成就できないほどの包括性と不可分な先見性は
無償の行為に接近するだろう。
過去の歴史の中でついに現実化しなかった発明が
しばしば、直観や思考を費やさければ到達できない
動的な展開力をもった先見性に満ちている場合は
芸術作品と同じように
優れた発明も<物質はつねに遅れてやってくる>という
表現行為として受け止めることができる。
生活水準について
原子核の結合エネルギーを解放すると同時に
人々の無知を最大限に利用するために
生活費を稼ぐことを人生の最優先にする
<標準への幻想>を作り上げる。
この<標準>は人々の<生活水準の比較>から始まる。
原子力エネルギー依存の幻想は
<生活水準の比較>から始まる
<イデオロギーの比較>なのである。
人間の欲望は
比較によってもっとも増殖しやすい。
閉じた空間について
自然ウランU-238の原子核崩壊に伴って生成される超ウラン元素は
人類による完全な人工物であることを自負してきたが
その相互作用は原子炉内部だけでは保たれなかった。
いまでは原子炉外部のすべての環境が
長期的なあたらな相互作用に巻き込まれた。
<閉じた原子炉>という空間の存続は
不可能である。
あるいは、自然はテスト済みであった。
つまり自然には
<閉じた空間>は存在できないのである。
人工物
原子炉爆発
あるいは核分裂に伴う
人工的な超既製品(たとえばプルトニウム)の拡散によって
2011年から平均寿命が低下しはじめたのではなく
われわれの体や環境のすべてを構成する元素群が
恒星・超新星として
ふたたび光り輝く時期が早くなったのである。
われわれの精神が光り輝くよりも
いっそう早く
太陽系のどこにも行き場がない
プルトニウムと共に。
互換性について
生命体と非生命体を構成する
有限な92種の既製品には
完全な互換性がある。
その起源を理解しようとすると
太陽系外にまでに自ずと興味が湧いてくる。
完全な互換性は
もっとも高度な知性から生まれるが
興味は情報からではなく
無知から生まれる。
シナジーの反対概念について
シナジーは動的な関係である。
シナジーの反対は静的ではなく
不可能である。
たとえば、机の上の小さなテンセグリティは
それを証明する。
もし、絶えざる振動がないなら
そこにテンセグリティは存在していない。
超既製品はいらない
超ウラニウム元素群の半減期が
地球の年齢より圧倒的に短いのは
地球ほど長く生き延びられなかったからだ。
太陽系内で
人間がどんな目的であれ
自ら既製品の種類を増やす試みは
完全に失敗した。
そのシステムを変えることに夢中になる
人間が人間を支配したとしても
生命にとって元素は92種類で十分である。
たとえ、非生命体だけを構成するためだったとしても
太陽系にとって元素は92種類で十分である。
公理というアプリ
公理とは特別な発想は何も必要ない
謂わば、無料のアプリである。
ある理論を展開するために
最低限必要な自然法則から形成するかぎり
その思考法(通常無料では入手できない)には
ほぼ永続性がある。
しかし、
通常の社会では
ある議論を始めるための出発点となる主張に
必ずしも自然法則は必要とされない。
社会におけるこの遅れと隔たりは
数千年前から継続されてきた。
社会構造はまだエントロピー的であるが
超ウラニウム元素群が
意図的に加速する隔たりを
これまでになく短時間に明確にしたのである。