すべての人間を完全に配慮する
想像力以外の方法で
人間は生き残れない。
600万年後に人間は
「他者なくして自己はない」という
重さのないメタフィジックスを学びはじめた。
月別アーカイブ: 2013年3月
量子幾何学的世界像
量子は特殊性を内包していながら
互いに整数化されている。
シナジェティクスはその秩序を
モジュールに変換した最初の量子幾何学である。
1991年に5方対称性の準結晶構造は
そのモジュール理論で解析されている。
量子幾何学的世界像は
21世紀のシェルターにも応用されるだろう。
すべての空間はモジュールから
デザインできるからだ。
内部について
植物には内部のテクノロジーがある。
植物は光と水と空気と大地だけで生存できる。
光と空気をまだ買わなくても暮らせる間に
権威からの離脱と服従への拒否は
この惑星で生き残れる
高度な、そして
もっとも単純な大気圏内のテクノロジーになった。
外部について
プルトニウムを原子炉ではなく
大気圏に閉じ込めた専門家の知識を
信じてはいけない。
彼らにとって大気圏は
ついに見知らぬ外部であったから。
彼らの知識では
この惑星には生き残れないだろう。
開放系メタフィジックス
開放系哺育器は
国境のない閉じた大気圏だけで十分である。
人間が使用する前に
46億年間も安全かどうかテストしたのだから。
哺育器をデフォルトに戻すのは
政治家が委託した私企業や科学者ではなく
テクノロジーだ。
所有されない宇宙のテクノロジーは
メタフィジックスにある。
開放系哺乳瓶
人間の安全な成長のために
家庭から学校まで繋がった一つの哺育器が作られた。
その保育器の中のすべての家電は
原発の巨大な湯沸かしのタービンで
発電した電気エネルギーで繋がっている。
その保育器に相応しい
巨大な黒い鉄の哺乳瓶だ。
2年前からその底には大きな穴が開いている。
この哺育器で人間を育てる実験は失敗したが、
だれもそこから出て行かない実験が始まった。
哺乳瓶が先に最新型の開放系になったから。
想像力(image-nation)について
孤立した場所にいる人々は
太陽光発電や風力発電が不足したときに輸入でき
そのエネルギーが過剰なときに輸出できるシステムを
構築する必要がある。
蓄電の発明によって
エネルギーの自律度は向上するが
そのシステムへの相互依存がより少なくなるわけではない。
孤立によって不足や不安が増大するのではなく
孤立によって想像力がより増大し
都市文明とは別のより小さなモバイル文明へと移行する可能性がある。
なぜなら、そもそも想像力(image-nation)は
かつて<国家の幻想>を作り上げたのだから。
実際、都市部と農村部の交流は
もはや前世紀の経済様式になってしまった。
少なくともグランチは
分断して征服したその富を永遠に独占するための
想像力で互いに結ばれている。
グランチはより少ないグランチで統合され
いまやほとんど不可視である。
ーーーーー重力のように。
操作主義の役割
川に浮かぶボートからもう一つのボートへ
ジャンプして移動した瞬間に
それぞれのボートは
互いに遠ざかるだけではない。
互いに離れて運動する2つの物体の動きは
作用・反作用だけでは捉えられない。
川岸からその2つのボートの動きを見るまでは
ジャンプする人には観察できない
非同時的な第3の動きがある。
デフォルト預金
クレジットローンにすると
「働く分だけお金を貰う」から
「お金を貰った分だけ働く」ようになる。
より少なく働く社会をだれも想像もできない社会になると
「働く分だけお金を払わされる」から
「お金を払った分だけ働かされる」
あるいは
「預金した分だけ働かされる」奴隷になっている。
すべての預金は
デフォルトのために用意されている。
5%について
新しい思考の蓄積が
発見や発明になるとは限らない。
「人間の脳の95%は昨日とおなじことを考える」習慣から
いかに脱出するかという方法にしか
残りの5%の可能性はない。