新しいアイデアを作り出すには
昨日までのアイデアを
掛け替えることがアイデア以上に必要である。
昨日のアイデアの死なくして
いかなる更新もなく
その死なくしていかなる発見もない。
ウォークマンの死が遅すぎたように
どんな製品にも理論にも死が訪れる。
<掛け替えのない>アイデアは存在しない。
アイデアは無尽蔵的に
欠点は無差別に発見される。
そして、人間が思考した存在ではない
原理だけが生き残る。
月別アーカイブ: 2013年4月
TPP
内部から発見された秩序は、絶えず均衡をもたらすが
外部から与えられた秩序は、つねに混乱をもたらす。
分断して征服するための欲望の影だから。
(すでに、日本の郵便貯金制度の破壊工作はその影で覆われた)
優れた張力機能
テンセグリティの張力が
優れたネットワークを形成する時
より劣った局所的な張力部材と
平等になりたいのではなく
より高い張力部材から張力を分散するように
機能することにある。
局所的な張力部材が破断しても
補償作用が機能することに関係している。
月と霧
満月の海では
張力は潮力となり
海面が上昇するように
満月の森では
月光で葉が光合成をしているだけではない。
気孔が開口し
森全体の水分が上昇している。
5月の森の満月の後
朝霧はとても美しい。
単純になるほど張力が
偉大であることがわかる。
満月は張力発生機だ。
大気圏の内部化
マルセル・デュシャンの『パリの空気50cc』 (Air de Paris) (1919年)
よりもはやく大気圏を内部化した人間はいない。
「パリの空気」は芸術作品であるが
内部化された空気のなかに住み続けるには工学が必要だ。
もっとも少ない材料で短時間に
組立と分解を反復して
移動するための『地球の空気』は
テンセグリティ・モバイルシェルター(2008年 by Yasushi Kajikawa)
によって内部化される。
続2)デルス・ウザーラーーーーLife Packingの原型
何らかの方法で自分以外の環境をデザインすると同時に
宇宙との関係性に変化を与える<Life Packing>は
21世紀の個人的な所有物の組み合わせからは構成できない。
モバイル用シェルターがまだ含まれていないのは
耐久性・耐候性・断熱性などの長期の生存機能に欠けた
アウトドア用のテントしか存在していないからだ。
極地的な用途で生まれたアウトドア用のドームテントは
軽量化を最優先にしたために長期間外部での使用には耐えられない。
最優先されるべき生活空間のテクノロジーは
大気圏という外部を未だ内部化できていない。
続)デルス・ウザーラ———-Life Packingの原型
生き残るための<Life Packing>に
人間の生存権を脅かすTPPへの言及がないのは
特許と特権に群がる
21世紀最大の秘密主義の効果かもしれない。
デルス・ウザーラ———-Life Packingの原型
デルス・ウザーラは狩猟採集民族の末裔であった。
食料や住居を確保するための最適な選択を日々しなければ
家族の死につながっていた。
シナジェティクスのモデル言語は
出来事の関係を空間的にかつ物理的に変換する能力を強化するために
その能力は生存の最優先課題であるシェルターの
デザインと製造という仕事に応用可能である。
出来事の関係を空間的にかつ物理的に変換する能力を強化するために
自律した空間構造をより少ない材料とエネルギーと時間で達成する作業こそは
かなりの知力を必要とする仕事である。
むしろ、野生の知力を呼び戻すための方法と
その探査がその仕事の中心かもしれない。
その知力が<自然選択>を推進した拡張領域に比べれば
現代人の<デザインによる選択>の範囲は
それほど縮退していないとしても、
食料や住居を確保するための最適な方法は
明らかに交換可能な知識や労働力
そして金融化された富だけでは達成できないのである。
生き残るための<Life Packing>に
モデル言語=メタフィジックスが関与する直観的な方法こそ
<海馬>にデフォルトとして設定済みの
超軽量でさえない重さのない最初のトリム・タブなのである。
しかし、モバイルを止めると急速に<海馬>が
干涸らびていくメタ言語系なので
人々は相変わらず、Life Packingグッズにその機能を求めている。
外部について
互いにあるがままの現実を見ることができない時間が
人生よりも長い時
われわれの意識が外部をついに圧倒する。
それは不完全な経済的標準や政治的秩序が
物理的外部の意識や細胞を何度も破壊するよりも
速く、そして頻繁にやってくる。
概念モデル
概念をモデルに置き換える実験が
現実とは何の関係もない
間違ったモデルかどうかを証明する科学的方法こそ
実験の方法である。
同時に、その実験の方法は
もっとも優れたモデルに内在する原理の発見に導く。
光の速度を測定する装置が、同時に
光に速度があるという概念の正しさを証明したように。