日別アーカイブ: 2013年4月20日

続)テンセグリティモデル

彼はテンセグリティ原理の発見者でも
構造の定義をした構造家でもない。
テンセグリティ(tensegrity)という名前の
命名者でもない。
非連続な圧縮材のテンセグリティの
最初の制作者でもない。
カリフォルニアで2度目に移転したばかりの
バックミンスター・フラー研究所の所有する
膨大なインデックス作業中のクロノファイルで1週間を過ごした時、
テンセグリティに関するフラーとケネス・スネルソンとの
数回にわたる往復書簡を見つけた。
これらは、私がその書簡を慎重に精読した時の私の感想ではなく
両者がその手紙で了解した事項である。
バックミンスター・フラーが亡くなってからの
ケネス・スネルソンの上記の了解事項を無視した言動から
その手紙の公開こそ、テンセグリティの歴史的起源を決定づけるものである。
美的なテンセグリティ構造のデザイナーは
21世紀の個人の生存空間には関係しない。

テンセグリティモデル

間違った理論があるように
間違ったモデルは存在する。
間違ったテンセグリティモデルは
床の上で何度もバウンドするかしないかで
見分けられる。
ケネス・スネルソンの工学は衰退している。
固有安全性はテンセグリティ構造から
すっかり排除されてきた。
一本のテンション材が破断すると
彼の彫刻作品の美だけではなく
構造さえも破壊されるようにデザインしている。