水素と酸素がそれぞれ
水に似ていないように
テンセグリティモデルが
棒と紐に似ていないのはなぜだろうか。
時間と空間が
時間と空間が相互に入乱れるローレンツ変換
によって同義語であるように
シナジェティクスでは
構造とパターンは
相互変換可能な概念である。
シナジェティクス変換では
2点間の距離を<統計的に>不変に保つような
原点を中心にした回転変換を表す。
月別アーカイブ: 2013年6月
住居に対する宇宙の要求
人類は生存するために
住居を購入する最初の哺乳類である。
デザインサイエンスは
他の惑星に人間が居住する予測から
その住居(=シェルター)は
光に対して、熱に対して、
軽量化に対して、モバイル性に対して、
耐久性に対して、経済性に対して、
そして安全性に対して
宇宙工学的に総合的にデザインできる
という前提から始まっている。
住居に対する人間の要求ではなく
この最初の哺乳類に対する宇宙の要求が存在する。
首尾一貫性
発見された原理は互いに矛盾しないが
思考の首尾一貫性こそ
原理の発見の機会を閉ざしている。
自然には首尾一貫性は存在しない。
絶えず再生的なのだ。
試行錯誤さえも
シナジェティクスは
試行錯誤の終わりに形成される結果ではなく
むしろ何ものも蓄積しない
思考方法の探究とその過程にある。
既知なる知識を如何に空しくするかである。
試行錯誤さえも過去の思考方法に属する。
構造の英知について
数多くの構造部材から
一個の全体にまとめあげることによって
テンセグリティは生まれなかった。
構造の英知は、圧縮力の固有性からの逸脱から生まれている。
圧縮材を連続させない原理の発見は
中心的な支柱の排除から始まったのである。
テンセグリティ構造ほど
圧縮材を断片化した可視的な構造は存在しない。
真の構造の強度は
中心的な支柱の排除から始まったのである。
思考の表裏
ジオデシック多面体を
無限に分割していくと球に見えるだろう。
つまり球は存在しない。
分割と統合は思考の表裏だ。
手袋について
手袋は左右2つ同時に必要だが
非同時的に4つの手袋が存在する。
表裏はつねに非同時的に
内部と外部に変換される。
グランチの手先も4種類存在する。
ミクロビオティック
より長く生きる時間を必要とすると
長寿食(=マクロビオティック)になる。
しかし、近くのスーパーには
セシウム入りの短命食材(=ミクロビオティック)しか販売していない。
時間はいよいよハイコストになった。
自己放棄
形態美を放棄した
シナジェティクスモデルは
まだ自己の反映物なのである。
信念や規律
あるいはそれらの断片をも
放棄することがなければ
シナジェティクスには
どんな真実もない。
動的秩序
揺れ動く社会を忌み嫌い
静的な固体的な安定を求める願望こそは
無秩序の原因なのである。
テンセグリティの構造安定性を形成する
振動こそは
グランチが忌み嫌う動的秩序なのである。
より重要な部分を何一つ存在させないその秩序は
防御すべき中心をけっして所有しない。
テンセグリティは
本質的にアナーキー(an-archi=主たる存在がない)である。