土石流の原因のほとんどは
大雨ではなく
保水しない杉林にある。
杉林は土石流によって
移動する人工の森である。
異常気象を
「過去30年の気候に対して著しい偏りを示した天候」と定義しているように
杉林という異常な森は
「過去60年の気候に対して著しい偏りを示した森」と定義できる。
稲作の周辺には広葉樹の森が存在しなければならない。
杉林は第2次世界大戦後にアジアの稲作の破壊工作のために
アメリカで考案された前駆的な枯葉作戦である。
この裏庭を覆う異常な森はエコロジー運動で保護され
自然破壊を合法化してきた。
月別アーカイブ: 2013年8月
目的論
星雲の一生に比べて
あまりにも束の間にすぎない生命には
つねに非対称な遅延
あるいは様々な空虚が訪れる。
その空虚を
無数の知識や世間話、
そして投資や消費に飽きたら
神秘への逃避で満たそうとする。
われわれを互いに孤立させ分断するのは
権力による合法的な目的であるが
生命の目的は科学的知識から除外されている。
クリティカルパス
長寿社会は死への恐怖から逃走する
テクノロジーを歓迎する。
例えば、マクロビオティックを目的的に
愛好する若者たちの急増。
自己を実現するテクノロジーは
意図的に減速させられている。
例えば、クリティカルパス方法。
単純さについて
圧縮材には圧縮力だけが
張力材には張力だけが働くテンセグリティほど
単純な構造は存在しない。
ほとんど重さのない張力が
幾何学的な構造とパターンに
予測できない重さのない機能を
生成していることに気づくには
より単純さが求められる。
単純さとは
すでに統合された精神だからである。
自然農
農業は定住することで
生産性を拡大できる。
そして、栽培技術と共に
人間が移動したからこそ
栽培技術がより向上し
都市人口が飛躍的に増大したのである。
移動(モバイル)技術は
人間の知性を短時間に
包括的知性へと変換できる。
自然農法(稲作)は
森と共に移動した結果生まれた。
ドメイン
一日の三分の二の時間を
自由に使えない個人は
まだ労働者である。
ドメイン(=空間領域)の三分の二を
自由に使えない個人は
まだ奴隷である。
時間よりもドメインを獲得する方が
より困難だから。
マンハッタン計画
マンハッタン計画は
原爆開発の過程で生じたビッグデータを
どう分類するかを開発し
ハイパーテキストの基礎を築いた。
今ではweb2.0やeducational2.0に継続され
20世紀型の通学と教授方法は
すでに破壊されている。
しかし、対話によって予測できない
関係を生む生得的な場を妨害するのは
古びた権威と正義で武装した
教育システムである。
続)分割統治 (divide and conquer)
しかし、日本ではこの古典的な<分割(divide and conquer)>が
突如として<絆(divide and combine)>に置き換えられた。
人々をより広範囲に被曝させる方法が採用されたのは
揺るぎない権力構造内部で開発した
しかし、もはやコントロール不能な半永久的な核分裂反応によって
分割統治が加速度的に陳腐化されはじめた事実を隠蔽するために。
分割統治さえも破壊する
歴史上類を見ない核爆発によって
永続的な放射エネルギーの終わりのない破壊的増殖が始まった事実は
権力には受容できないほどの規模だった。
権力によって、人々を統治することができても
分裂した物質を再び統合することは不可能だ。
すべての権力もまた本質的に放射エネルギーだからだ。
今や権力構造は
激しい自己分裂の危機によって
黄昏れているのである。
分割統治(divide and conquer)
植民は植樹のように
人工的に内部にもう一つの森をつくる方法である。
この森は植民地(コロニー; colony)と呼ばれる。
異民族を対立させるためには
最初の森を分断しなければならない。
分断するには他の民族を連れてきて植民させる。
その双方を外部からの支配によって
異民族同士の対立をより煽ることができる。
分割こそ、互いに異なった森の効果的な征服方法である。
すべての人工的な裏庭(エデン)は植民地に繋がっている。
エネルギー資本主義
原発は、国家と企業がそれらから獲得できる利益以上に
膨大な半減期を所有してしまった。
否、半減期こそが原子力産業をほぼ半永久的に
維持できるシステムを生んだのである。
エネルギー資本主義への依存システムが永続的な恐怖を生んでいる。
エネルギー危機を操作する権力テクノロジーが
人間存在よりもはるかに大きな重要性を帯びた
過酷な時代を生きている。