テンセグリティを知ることは
テンセグリティを制作するよりも
はるかに困難である。
——–張力材をエラスティックなゴム材か
ステンレスワイヤーで代用しているかぎり
重力が<万有引力>である所以は
2点間距離から逃れられないばかりか
重力には
弾性率が存在しない、そして
けっして劣化しないユニバーサルな張力材だからである。
月別アーカイブ: 2013年9月
デザインサイエンス修行期間
モデル言語に精通し
テンセグリティの原理の開発方法と応用技術に熟達した
テンセグリティ・マスターまでの修行期間は
デザインサイエンスの修行期間(12年間)に含まれる。
テンセグリティ構造は
観察から発見されなかった希有な科学的原理であった。
発見された当初は対応する物質や生命体は存在しないと考えられていた。
それゆえに
まだ存在していない新たなテンセグリティ構造さえも
モデル言語のシンタックスとセマンティックの
予測できない組み替えに依存しているのである。
物質の沈黙
テンセグリティは
中心となる部分が全く存在しない状態を維持しつづける。
われわれは非生物で完全無欠な状態に統合された
もっとも単純な存在をまだ分類できていないばかりか
あまりにも複雑に複製されつづけてきたから
テンセグリティの完全な沈黙を複製できないのだ。
観測記録
観測史上最大の記録的な豪雨によって
浸水した地域のほとんどは
農業に適していたことを証明している。
本来は森林から溶け出した腐葉土を
受け取る場所であった。
豪雨は大地震や津波よりも
頻度が高いという観測記録にしたがって
住む場所と職業を選ばなければならない。
斥力的な群れ(cluster)
互いに引き合う張力的関係ではなく
所有欲と支配欲、憎悪などの排他性という斥力的関係によって
われわれは互いに分裂しながら
群れ(cluster)で結びついている。
そうした無数の暴力性を
道徳として偽装する社会を形成している。
互いに引き合う張力的関係が
バイオスフィアのすべての細胞から
大気圏外の太陽系までを
同時的にかつ非同時的に
統合してきたにも関わらず
忙しい人
観察したり理解するための時間を持てない大人は
自分のことで忙しいからではなく
自己中心的だから
忙しい時間しか持たないのである。
個別性
他者との違いは個別性を生む。
独創性を生むのはこの個別性ではない。
個別性を超えた段階にある。
言い換えれば、自分のことはどうでもいいのである。
個性について
他人との違いを求めて
賢くなれる教育によって
個性が形成できると期待するのは
自己中心的なカオスの始まりである。
宇宙は、もっとも豊富な水素原子に個性を求めなかった。
———-他の原子との絶えざる動的な相互作用以外に。
相似性(similarity)
互いに似ている人は退屈である。
それを求められたことを知らないからだ。
こどもはまだ互いに似ていない。
相似性が形成されていない段階の
こどもの教育環境には
互いに似てしまった大人たちは
まったく無関心(indifferent)である。
こども
こどもからではなく
こどもに学ぶとは
こどもの直観にふたたび遭遇し
あるがままの現実を見るという
デフォルトにリセットできることである。
同時に観察者の過去からの離脱を意味する。
さもなくば、こどもは見えない存在だ。