月別アーカイブ: 2013年11月

単純さ

単純さが発見できる時は
生活とシナジェティクスとの間に区別がなくなったときだ。
心が複雑になれば、
単純なものを所有しようとする。

構造の安全と自由

表向きは人間の安全と自由を安定させる目的を理由に
中心部により重要なシステムを構築し続ける社会的構造は
圧縮材が不連続のテンセグリティオブジェ以外の
テンセグリティの科学的原理とその概念を
まったく受容できないのである。
テンセグリティ構造の安定性は
いかなる種類の静止状態を持たないことにあるように
人間の自由はいかなる種類の安定を持たないことにある。

日本版NSC(国家安全保障会議)

日本版NSCとは
見えない軍隊である。
見えない予算で動く最強の軍隊は
不透明なのではなく
ステルスのように
すばやく自在に動く
透明な情報兵器なのである。
さらに、特定秘密保護法案によって
クラウドの外部だけではなく
その内部でさえ自在に
探査できるのである。

食料自給率と廃棄率

日本の食料自給率39%(カロリーベース計算<註>)が
先進国の中では最低水準であるとする日本政府は、
食糧廃棄率では先進国の中でトップの75%である事実を公開してこなかった。
食料自給率39%でも
廃棄率を低下させる流通の包括的テクノロジーを採用すれば
グローバリズムのTPP戦略に対抗できるはずだが
日本の食糧の流通システムは
すでにグローバリズムの餌食になっている。
食料自給率と廃棄率は
食糧不足から不安と恐怖を与えるための
資本主義における分割統治の手法なのである。
食料自給率と廃棄率は
エネルギーに対する同様の<無知>から形成されている。
食糧は生命維持にとってはエネルギーだから。
<註>
カロリーベースでの自給率計算法では
微量元素の生命に対する諸機能が
無視されているのでまったく非科学的である。

事実形成(defact)

シナジェティクスを学ぶことは
行為とメタフィジックスを分離させることではない。
シナジェティクスとデザインサイエンスは
共に学ぶことのうちに客観的な行為を含んでいる。
つまり、自己の行為が
事実形成(defact)に影響を与えることである。

シナジェティクス講義

連続6時間のシナジェティクス講義を終えた。
人間が置かれているあらゆる条件を明確に見るためには
あるいは
淀んだ自己満足を生むすべての比較を超越するためには
ある種のオペレーションが必要である。
たとえば、シナリオのない対話によって
群れの思考から逸脱できる。
その後に、シナジェティクス講義がはじまる。
シナジェティクスはオペレーショナルな数学である。

現実化(realization)

見るものは限られたものであり、
そこには新しい現実はない。
優れたシナジェティクスモデルには
思考によって
時間と空間が分断され
見るものとあるものとに分離された断片を
新たなモデル言語の生成によって
全体を回復させる機能が内在している。
シナジェティクスに時間が含まれるのは
時間と空間を統合するためである。
シナジェティクスは明らかに
これまでのスタティックな幾何学ではない。
見るものとあるものは
モデル言語の生成によって
はじめて結合(文節化=articulation)する。
認識とは
文節化による現実化(realization)である。

思考形式

シナジェティクスの発見を再現した
バックミンスター・フラーによる無数のモデルを研究しようとすれば
原理のより単純な理解が得られるだろう。
しかし、新たなシナジェティクス原理の発見、および
その発見をモデル化する方法は
他者の発見からは生まれない。
新たなるものは他者の経験にはなく
せいぜい思考形式の複製にとどまることになる。