月別アーカイブ: 2013年11月

外部ノウハウ

テンセグリティにおいては
外部から与えられたどんなノウハウも
つねに混乱をもたらしてきた。
それは
人間にとってテンセグリティは
発見することしかできなかった
最初の構造だからではなく
宇宙に適応した真の構造の
優れた機能だからではないだろうか。
つまり、本当の内部なのだ。
——–人間の洞察形式を陳腐化するための

シンタックス再考

思考はシンタックスを
見出すことができない。
新しい概念は後にモデル言語によって
モデリングで初めて理解されるが
その理解はかつての思考にとって
もはや現実ではない。
シンタックスは
形態デザインからは生まれない。
それを否定することから生まれる。

知識人

何を学ぶかは終わった。
興味のあることを
どうやって経験するかである。
その方法を学ぶノウハウから学ぶと
知識を愛せなくなるから。
知識は自己との対話の集積である。

整備士

フォードのステーションワゴン
95年式の19年目の車検で
信頼できる整備士に会いに500キロの旅。
高速での燃費は10キロ。
排気量4000ccのエクスプローラの燃費は
日本車の4WDより優れている事実を知っている
整備士はほんとうにメカ好きだ。
そしてメカニズムの説明が明快だ。
彼はセスナ機のパイロットでもある。
陸海空の移動体の整備技術者は
テンセグリティの外力分散システムを
サスペンションの機能分化として理解する。
彼の対話のメカニズムは専門分化しない。

生活器(反・兵器)

すべての兵器は
砂漠で闘うためだとしても
寒冷地仕様にデザインされているように
生存可能な寒冷地仕様の
テンセグリティ・モバイルシェルターとは
設置する場所の平均気温ではなく
最低気温に対応している。
これまでのアウトドア用のテントが
たとえ極地探検用のテントでさえも
断熱性と遮熱性、そして耐候性や耐久性を備えていないのは
極地での極地長期的な生活のための道具ではないからだ。
移動時の軽量化のためにそれらのほとんどの機能は
前例のない極地探検の記録更新のために犠牲になっている。
超軽量のテンセグリティ・モバイルシェルターは
寒冷地における長期的な快適生活のための道具である。
人類の5%が定住ではなく
つねに移動しなければ包括的なテクノロジーは発展しない。
テンセグリティ・モバイルシェルターは
大気圏内宇宙での長期のモバイル居住実験に最適である。

再生的モジュール

一雨ごとに、広葉樹の森は
光合成を弱めている。
光合成を弱めるためには
葉緑素を劇的に減らさなければならない。
同時に
凍結から身を守るための
水分を減らす劇的な方法こそは
落葉であった。
あるいは
葉を小さく、厚くするという方法であった。
短時間に移動できない彼らが
急激な寒さと闘うのではなく
表面積を短時間に劇的に減らす方法を採用したのは
より寒い気候に適応するためである。
同じ理由から
テンセグリティシェルターが
より寒い場所に移動できるのは
シェルターを構成するモジュールの
統合的な再生的デザインによって
植物の葉のように<合成>と<分解>を繰り返すことで
広範囲に自在に移動するための
もっとも経済的な表面積を再構成できるからである。

偶然性

偉大な自然の原理の発見ほど
発見者には純粋な偶然性が介在している。
発見者はその偶然を偶然性のまま
取り出すことに失敗して
新たなシンタックスを取り出すのだ。
この瞬間に発見者の発見力が明確になる。
発明もまた
偶然性が介在した
あるいは
介在させる発明ほど
発明家の発明力が明確になる瞬間がある。

自己のテクノロジー(再考)

何かを築きあげるための唯一の基礎は
大地だけではない。
惑星地球を支えているのは
圧縮力に耐える大地ではなく
<万有引力>という太陽系を超えた距離でさえ
けっして超越しない不可視の張力である。
自分自身を知るための自己のテクノロジーは
圧縮力に耐えるがゆえに
自重をけっして超越しない
思考のすべての構造を最初に否定できるだろう。
大気圏内を移動し浮遊するための
思考の全構造を再構築するのは
つまり、何かを築きあげるための最初の自律的な包括性は
この自己のテクノロジーである。

最小移送コスト

「適地適作」
「地産地消」
「身土不二」
にもっとも貢献している化学元素は
セシウムとプルトニウムである。
元素と人間の移送コストを
最小にすることが除染産業であった。
除染産業はスローフードを啓蒙して
利益率を向上できる。