日別アーカイブ: 2014年1月11日

裏庭

過疎化に対して政府は定住を促進してきた。
都市から移住したい人間が、地域で根を降ろすように。
しかし、移動するための足を備えて生まれてくる人間は
植物のように根を生やすことで大地に定着はできない。
21世紀の定住計画は、
より移動して繁殖してきた人類の行動パターンに反している。
その結果、地球上の陸地の大半は未だに過疎である。
日々平均30キロ移動している野生のツキノワグマは
脱工業化と平均寿命の向上と共に
過疎化で拡張する<裏庭>を歓迎している。