構造の死

古い構造が死んで
新しい構造が生まれるのではない。
テンセグリティが発見されるまで
構造は存在していなかった。
つまり、構造が死ぬことさえ不可能であった。
この科学的事実を認識できないほど
専門分化は概念の牢獄に繋がれている。
構造は容易に記号のテクノロジーに
置換されてきたのである。
これから構造が誕生する前に、概念が死なない限り
テンセグリティ理論でさえ
実験から理論を陳腐化できないのだ。
さらにその理論が作業仮説という
デスクトップ上( desk top theory)に存在する限り
まだ原理ではないのだ。
これらの操作の過程で
原理の発見は偶然にやってくる。
偶然はまだ構造のように記号化されていないからだ。