日別アーカイブ: 2014年11月27日

離脱する方法

太陽がない早朝に
コーヒーを沸かして飲む前に
私は幾つかの絵を描いている。
2BのHi-Uni で
できるだけ消しゴムを使わないで
数学の問題を解くときのように。
そして、綺麗ではない最初の絵を
コルクのボードに透明なピンで留める。
それらの絵はやがてコルクのボードから外される時がくる。
必ずやってくる。
現実のほうが素晴らしいから。
そして、そのボードには
無数の絵で日焼けした
残像(イリュージョン)だけが残っている。

離脱(withdraw)

このままでは
異なった場所の原発が
異なった原因で
ふたたび爆発するだろう。
自然ではなく原発が原因で
より破滅的になる社会において
住宅ローンで生きる習慣は
優先的に避けるべきである。
個人が銀行に借金する習慣と常識が
もっとも危機的な状況でさえ
生活空間からも
会社からも離脱できなくさせている。
離脱(withdrawal)とは
預金(deposit )に対する払い戻し/回収の意味である。
預金(deposit )の語源は
鉱石・石油などの埋蔵物という堆積した自然の富を意味していた。
つまり、離脱とはある場所に産みだされた
富を回収する行為なのである。