少数は政治観を信じ、多数は生活感を信じる。
弱者は運勢を信じ、強者は経済を信じる。
閉じた局所で
感傷的な人々は、自由に動いている。
しかし、けっして全方向的に移動しない。
月別アーカイブ: 2014年12月
自分以外
バイクや自動車の運転の方法に注意するより
走行する前にそれらを基本的に整備するほうが
結果的に安全に走行できるように、
学習の方法を変えるより
学習する環境を整備するほうがより効果的だ。
生活を改善するより
生活する環境を整備するほうが簡単で効果的だ。
そして、客観的である。
<環境とは自分以外のすべて>だから。
生き方、死に方
失敗をしないで
よい生き方を望む人々は
詐欺師になれる。
誰も失敗しないで学習できないのだから。
よい生き方をしないで
よい死に方を望む人々は
立派な詐欺師である。
誰も死を経験できないのだから。
権力と圧縮力
圧縮力が幅をきかせるところに張力は存在できない。
取るに足らない存在だから。
圧縮力と張力が互いの影になるとき
圧縮材が連続するときである。
張力が全体に連続して機能する構造では
圧縮力は分離された圧縮材自体しか圧縮しない。
張力が圧縮力に変換される時、
張力と圧縮力は
非鏡像的で相補的である。
われわれの権力と愛は
まだ相互変換されたことはない
それぞれの影なのだ。
固体的
固体的物質観から生まれる
圧縮材の集積だけで成り立ってい構造の最大の欠陥は
すべての振動や共振を恐れている社会システムと
連動していることである。
固体は振動の自由度がもっとも少ないからではなく
宇宙には固体的物質は何一つ存在しないからだ。
固体物理学の基本概念はすでに否定されてきたが
イデオロギーのなかではまだ生き残っている。
政治とは、21世紀も強固な揺るがぬ砦なのである。
環境
思考したことを言葉で表現すること
そして、
それらを行動することが
互いに調和している状態こそは
つねに<環境>として
無数の個人がデザインしなければならない。
<環境とは自分を除いたすべて>だから。
内部
テンセグリティシェルターは
スモールハウスではない。
恐怖や抑圧から逃亡して瞑想する一時的な場所ではない。
週末だけ都市から孤立する隠家ではない。
一個の全体に変換する天真爛漫なテクノロジーである。
重さのない所有できない宇宙の機能を再現するために
移動する広大な内部なのである。
消費の極限
金曜日の夕方の会社帰りに携帯から
いつものドラッグストアーでオムツの買い物を言いつけられた若い夫は
オムツの隣にビールが陳列されていると、
その両方を購入する傾向を生み出すシステムが、
必要だから買うのではなく、安いから買うつもりが
ポイントを貯めるために買う人々へと徐々に変貌させるシステムと統合される。
そういった消費の極限状態へ移行できるのは高度な資本主義なのであるが
広告による記号のテクノロジーによって
集団性の無意識の条件反射に依存しすぎて生存することになるのである。
消費の極限に向かう人々に対話と危機は存在しない。
それは、きわめて冷酷で短命なライフスタイルの消費なのである。
派遣労働者
普通と言われたい人生を送る正規雇用者が増えるだけで
惑星地球有限会社の派遣労働者はまだ少なすぎる。
知識
平凡な講義は、関心を持たせて聞かせる。
優秀な講義は、書物からではない理解が得られる。
素晴らしい講義は、学生の質問から入るシナリオのない講義だ。
しかし、最高の講義は、もっと知りたいという心を開花させる。
知識自体を愛する前に。