アフリカの人々はヨーロッパの人々より
人種的・文明的に劣等であるという思考が
植民地獲得を正当化した結果、
産業革命後の鉄道や船舶を利用する前提で
アフリカ全土の分割を始めたヨーロッパのわずか7か国が
今回のフランスでの反テロ行為キャンペーンを始めた時
その首脳たちがデモに参加したのは
ヨーロッパ帝国主義の持続方法でしかない。
その帝国主義の持続方法は
今や搾取のための強大な軍備を備えた民主主義なのである。
アフリカ分割は
現在のアフリカ諸国の国境線の直線的な分割線から分かるように
他の大陸の国境線とは異なった方法で
つまり、大陸全体が明確な外部から<分断されて支配>されたので
内部と外部の激しい衝突の痕跡がないまま
最短距離を保つ直線でなされたのである。
しかし、いまその外部は自身の内部からの
激しい非同時的な衝突に出会っている。
月別アーカイブ: 2015年1月
同時性から非同時性へ
真に新しいことは誰も知らないから
同時的な競争は生まれにくい。
競争では、短時間を競うゆえに、しばしば古い道が採用される。
単独者として思考した場合
他者と同時的に新しい同じアイデアに到達することは不可能である。
独創性は、社会に同時性を求めないだけでなく
他者によるアイデアの評価にはタイムラグがあるから
意図的に評価を他者に求めない行為をどれほど持続できるかに関わっている。
(同時的な評価は、むしろアイデアの新規性の乏しさ、そして
しばしば革命性の排除を意味するだろう。)
学習が同時的競争意識と同時的な評価基準で方向づけられている限り
既成の知識の理解度の競争しか生まれない。
にもかかわらず、この同時的な競争方式が採用されやすいのは、
簡単に管理し予測しやすかったからであるが
この競争が科学研究分野で適用されば、独創的でも
そして、経済的でもなくなる。
同時的な学習
インターネットにあることや
本に書いてあることを話すと
すぐに検索できる時代では
真に思考していく人間以外は、より忙しくなるだろう。
———-互いに似るための同時的な学習によって。
宇宙のすべての出来事は
非同時的な思考によってのみ理解できる。
年齢
原理がデフォルトであるのは
形を超えているからではなく
年齢がわからないからだ。
リセット(続)
燃料電池車は
ハイブリッドカーをリセットできなかった。
地球温暖化理論を歓迎する原子力エネルギー社会は
燃料電池車の購入に補助金200万円の税金を投入させるために
宇宙ではありふれた水素原子を石油から取り出すテクノロジーに
依存したからである。
ライト兄弟が人類初の動力飛行機の開発に
政府からの研究補助金をいっさい受け取れなかったのは
そもそも官僚に真に革命的なテクノロジーが理解できなかったからだ。
それはいまでも変わらない。
革命的なテクノロジーを政府がリードできた産業史は存在しない。
リセット
改良、改善が発明なら、
リセットは、革命だ。
シナジェティクスは
幾何学をリセットした。
幾何学と時間を統合したからだ。
目的存在
夢には二つのタイプがある。
それを追いかけるタイプとそこから逃げるタイプと。
それを分かつのは
欲望(desire)ではなく、志(high aim)である。
志の高さを決めるのは
知性(intelligence)ではなく、動機(know why)である。
動機なき欲望をもとめる知性に具現化する夢、
つまり、独創性は宿らない。
燃料電池車
環境を変えたい時、
古い方法で変えると人間は確実に衰退する。
例えば、水素を石油から取り出して
水素ステーションを5億円で建造する似非エコ社会。
主観的な現実
現実とは、目の前に存在しているものと
それらを送り出している仕組みからデザインされている。
未来を暗く描けば、現在も暗くできる。
何も変わらないと感じて生きているのは
その仕組みが変わらないのではなく
そのように感じるようにその仕組みが
正確に機能していると考えられる。
政治経済が主導する非人格的な仮想化マシーンが描いた
かつての未来を頼りに生きているかぎり
主観的な現実は人間を何も変えない。
人々の傍観に消費されるエネルギーで
その仮想化マシーンは動き続ける。
強欲な法律家資本主義
STAP細胞の特許権を強奪するために
理研は独創的な研究者を退職金のない立場で雇用して
アイデアの独創性に関与していないにもかかわらず
論文の共同研究者に参画した時点で
実質的に個人としての特許権を放棄させている。
そして、懲罰的解雇(=自主退職に追い込む手口)によってそれは確定した。
彼らは、解雇する前にアイデアの独創性を
記号のテクノロギーに変換した後に
国際特許の審査請求をしたのである。
発明の才はないが、博士号というライセンスを得た科学研究者のほとんどは
強欲な法律家資本主義の下部構造に甘んじている。