不幸な未来の遺伝子が
おカネになるのは
被爆者を観察する側に限られる。
科学的な観察者はまだ尊敬されながら
つねに権力側の傍観者になれるから。
彼らの仲間の技術者たちも
基準値を守る側にいないまま
汚染水をひたすら測定するばかりだ。
彼らはけっして客観的で科学的な行為から
生きてはない。
日別アーカイブ: 2015年2月11日
再稼働
金がなくならない
生まれた場所で生き延びる絆は
家族や故郷のためだとしても
科学的ではない。
分かっていたはずの
不幸な未来の遺伝子を持つのは
人間的でもない。
光のない静かすぎる春が来る前に
知識のない鳥や魚、そして無数の昆虫たちが
すでに知らせてくれている。