インターネットによって
無知が最も不幸になる構造を作ったが
何も知らないことが幸福であった時代は
存在していなかったことも分かった。
月別アーカイブ: 2015年2月
無と職業
人間は進化の過程で多様な可能性を探査しているから、
あらゆる個人は人と違ったことを経験している。
かつて存在しなかった新たな意味や価値を引き出したいなら
職業を最初に選ぶべきではない。
しかし、圧倒的な無の時間に浸っていなければならないだろう。
何もできない時間ではなく、何もしない時間に。
概念よりも物質が遅れてやってくるように
有用性よりも無の時間に耐えるのは
最初の重要なメタフィジクスだ。
シナリオ
テロのいいところが
戦争を拡大できることなら
戦争のいいところは
テロを憎むことから
法律や憲法も変えられることだ。
主観性
あらゆる科学的実験で
もっとも身近な安価な調達可能な素材は
自己である。
自己のテクノロジー(=自己規律)が
もっとも開発されにくい思考方法を教育することによって
客観性のために最初の主体的な主観性を
犠牲にする習慣が刷り込まれる。
すべての観察行為は
観察対象に影響を与えない、あるいは与えてはならないという
非現実的で主観的な立場を信じているのである。
同時に、科学を学ぶ学生のほとんどは
主観性は客観性を破壊するという怖れを抱いている。
こうして、科学に関する日本の教科書のような
退屈な書物が編集されていくのである。
権力構造(Power Structure)
科学テクノロジーのあり方を科学者が批判しないように
権力というテクノロジーの起源を哲学者が
分析しない時代にいる。
権力への批判だけでは
権力の起源を隠蔽した支配の歴史を存続させている。
分断し、分離するエネルギーをどれほど制御できたとしても
権力構造が求めているのは
物質を、出来事を、そして人間を分解し分離する
放射的なエネルギーである。
物質を、出来事を、そして人間をより豊かに結合していくのは
宇宙の統合的なエネルギーである。
———-距離を隔ててもつねに断面積がゼロの
重力(=万有引力)のように。
放射エネルギー
原子炉が溶けなければ
地下水で放射物質による汚染水は作れない。
その被曝量がほとんど
報道されなくなったのは
汚染水が流出する事故ではなく
最近は海に流しているからである。
原子炉の破滅的状態をコントロールする技術は
まだ原始的すぎるほどでもない。
何もないのである。
同時に、被曝線量の基準を100 倍にされても
だれも逮捕しない社会変革を成し遂げた。
溶解した原子炉の核反応は
ほぼ解放状態であり
権力は、そのあるがままの自然を
バイオスフィア内部に取り込んだのである。
権力は、本質的に
放射エネルギーを増大させる
もっとも効果的なテクノロジーなのである。
——————互いを分断し征服するための。
知性の原型
何を学んだかは重要ではない。
どうやって学んだかも重要ではない。
自分の興味が何かを知ることがなければ。
人間の興味は、誰かの知識からではなく
生得的な想像力から始まる
知性の芽生えにちがいない。
人間から原型を形成しない場合が
ほとんどの知性を作ってきている。
職業に結びついた興味のレベルは
集団のなかの条件反射でしかない。
知性は内部化した外部である。
エスプレッソマシーン
コーヒー豆を節約して
より美味しく早く飲める方法として
電気式の家庭用エスプレッソマシーンが
開発されたのは1961年頃であるが
原理が発明されたのは1世紀前の蒸気機関の時代だ。
当時のイタリアでは、
アフリカの領土分割で始まった内乱で
植民地で栽培されるコーヒー豆が決定的に高騰したためである。
私の実験では、ドリップコーヒーの場合と比較すると
約40%はコーヒー豆を節約できる(=コーヒー豆の粉費向上)。
コーヒー豆をより細かく粉砕することで
コーヒー豆の表面積を増大する技術は、
小麦の粉挽(グラインダー)の一般技術である。
そのグラインダー技術の開発がなければ、
エスプレッソマシーンによる新しいカテゴリーと
コーヒー豆の粉費向上は達成できなかった。
エスプレッソマシーンのように
愛する物事を物理的に包括的に改善できる人たちは
コーヒーが大好きな人よりも少ないが
コーヒーが大好きな人から生まれている。
アメリカやヨーロッパの中東の植民地における
石油の争奪戦争によって、原油価格をコントロールされ
内燃機関の燃費が最終的に飛躍的に向上するまでの
過程と似ているだろう。
優れた<生活器>の開発には半世紀以上を要したのは
彼らが戦争が大好きな人たちに
つねに直接的に間接的に<兵器>デザイナーとして
雇用されてきたからだ。
グランチのために働く<兵器>デザイナーは金銭的な誘惑に満ちている。
現金製造機
ハイブリッドカーでなくとも燃費は改善された。
補助金で大多数がハイブリッドカーを購入した後に。
大企業にとってエコカー減税という補助金は
手っ取り早い現金製造機である以上
技術革新が加速されたわけではない。
パソコンのように短期間に電子的な技術革命をしながら
安価にはなっていないからだ。
石油から取り出す水素で走る燃料電池車でさえ
技術のあり方に矛盾を引き起こしているままだ。
集団的自衛権の上納金
人質が殺されたから
安全保障のための法整備をするのではなく
安全保障のための法整備をするために
人質が殺される必要があった。
このドキュメンタリー映画を企画制作し
全世界に公開上映させるための
日本政府が有志連合へ上納した所場代は
2億ドルであった。
このドキュメンタリー映画は
9.11で企画が一時的に成功したが、
第2作のイラク戦争からは駄作続きの
法衣を纏った資本主義の<正義>シリーズである。