軍事技術者の予備軍を教育するには
文系と理系に分離して教育するだけで十分である。
その分離によって
例えば、数学ができる学生は絵や音楽による表現に興味がなく、
芸術を志す学生は、数学や物理学への興味がないという
知の不自然な分化を自ら批判できないようになる。
こうした専門分化が権力テクノロジーの基本的な企てであることに
その予備軍時代からすでに無関心である。
専門分化への無関心さは、
文系と理系の棲み分けのための試験制度によって
決定的にされるのであるが、
こうした教育プログラムは巨大な軍事産業と
その暗黒資金を抱えているグランチが先導している。
専門分化と専門家に対するあらゆる間違った尊敬によって
この分離は確実に深く進行する。
月別アーカイブ: 2015年2月
軍事技術者 1
産業界や大学に、「金のためにはなんでもやる」という
技術者や学者が多くなった理由はなんだろう。
「金のためにはなんでもやる」技術に従事するには
軍事に関連する技術がもっとも有利である。
軍事技術には、原発も含まれる。
それらに従事する場合、戦争によって真の科学技術が発展するという
間違った刷り込みで専門家のプライドは保たれる。
しかし、「金のためにはなんでもやる」技術が
公然と優勢になるためには
エンジニアから発明の才を引き出す
<内部の誠実(integrity)>さが
若い時にすでに衰退していなければならない。
自己のテクノロジー
妥協することなく
反権力に接近する技術(=テクノロジー)があれば
クラッカーか、テロリストになれる。
妥協することなく
ノウハウに精通する技術があれば
ハッカーになれる。
妥協することなく
技術を発見する技術があれば
発明家になれる。
あらゆる権威を否定して
妥協することなく
自らの動機に接近する技術があれば
包括的な科学者になれる。
想像力
テロリストの取材はかなり困難になったばかりか
その国家から志願兵は誰一人帰ってきていない。
国家(nation)とは、国境線ではなく
想像力(=image-nation)から形成されている。
想像力の欠如は武力で補われる。
軍産学複合体(Military-industrial complex)
死者に対する最高の手向けは
悲しみではなく報復ならば、
彼らも賞賛する立派なテロリストだ。
自分ではだれも殺害しない
武器商人組合員(=軍産学複合体)の手口に
騙されないはずだが
それがなかなか難しい。
この戦争のシナリオでは
民間企業の参加による雇用確保と価格と株価の安定をもたらす
軍需産業の利点が
住宅ローンと奨学ローンを抱えた人々から支持されるからだ。
正義
優れた仕事の報酬はより大きな仕事を望んでいる。
<罪を償わせる>手段として
人道支援はあり得ない。
テロへの報復として
武力による威嚇又は武力の行使が
国家を安全に保障できる。
強欲な正義は、国外で偽造された。
条件反射的な結末
国権の発動たる戦争を正当化するためには
政府工作員の処刑ではなく
フリージャーナリストの殺害を非難する
条件反射的な世論が必要だった。
テロ行為に屈しないならば
そして、こうした心理操作にも屈しないならば
<罪を償わせる>手段として
武力による威嚇又は武力の行使は
憲法に違反するという考えから
反条件反射的な行動が生まれる。