ウリ科のカボチャは、白い皮の伯爵がもっとも美味しいのは
糖分が多く含まれているからだろう。
カボチャの種は、初夏にコンポストの近くに
無造作に植えても簡単に発芽しはじめる。
夏の終わり頃、一個の種から平均5個程度のかぼちゃが収穫できる。
カボチャを栽培すると雑草がほとんど生えないのは
茂った雑草に覆い被さって、分厚い大きな葉で太陽光を遮り
その成長を阻むほど強い植物だからだ。
誰でも容易に無農薬自家栽培できるので
私は朝食用の豆乳入りのカボチャスープにしている。
どんな野菜よりもカボチャを食べるので
カロテンやビタミン類を経済的に摂取できているだけではない。
人類が生物学が発見する前に、酒を醸造しなかったどんな民族も存在しない。
深い圧力鍋でカボチャをほぼ丸ごとを短時間で調理できるから
カボチャと酵母菌から焼酎を簡単に醸造する方法もある。
酵母菌は糖分があれば何でも酒にする。
雑穀類、ジャガイモ類、とうもろこし、樹液、蜂蜜、果汁から
平均60%のアルコールが収穫できる。
(無濾過の焼酎を水で薄めて30度以下で製品化するのは
アルコールの度数に比例した酒税法のためだ。)
カボチャは長期間保存できる野菜である。
メキシコの洞窟の紀元前7000~5500年の地層から
カボチャの種が発見されている。
先人たちもほとんど同じ理由と方法で生きていたからだろう。
こうした黄食人種はきっと火星でも、再現されるにちがいない。