ジャーナリストが
ジャーナリズムにプロが必要だと考えている理由は
表現の自由を維持するためには
スポンサーに取材費を負担させる
資格(優れた情報収集能力と分析力に対する)が必要だと考えているからだろう。
プロのデザイナーにクライアントがいるように。
しかし、ジャーナリストの表現の自由には限界がある。
解雇されたら仕事がなくなる怖れを自ら克服する自由が
最初に除外されている専門分化の階層構造に住んでいるからだ。
資金を提供する側が最終的な意思決定力を持っているかぎり
すべての専門分化を自負する人々に、プライムデザインは存在していない。
そして、軍隊のない資本主義が存続できない政治指導者たちの怖れから
見えない戦争機械は、日常的に無意識に広範囲に製造されて
インストールされている。
つまり、あらゆる職業がいずれ絶滅するように
宇宙のテクノロジーが漸進的変化を遂げていくなかで
名誉と生活費を稼ぐ専門家たち、つまり戦争機械は確実に黄昏て行く。
それを危機的に感じないのは、
<unknown>を自覚した無数の群れにいない自律した個人である。
無力な専門家がうごめきながら死に絶えていくこの地球惑星は、
遠隔操作される火星よりはまだ希望がある。