月は楕円軌道を描いている。
その見かけの大きさも変化するほど
地球との距離は近い。
その月明かりがなくても
金星と木星が海に反射する明かりによって
外洋を航行する人々の島で
天測航行(astronavigation)の概念が発見されたに違いない。
しかし、その発見には
それらの惑星がつねに太陽の軌道面と
ほぼ平行な楕円軌道を形成している発見が
先行していなければならない。
そして、天測航法による「位置」の概念は
2つの天体について位置の線の交点から現在位置を知るための
テクノロジーを形成したのである。
動くものから動くものとの関係の法則を
見出す行為は
すべてシナジェティクスへの道である。