月別アーカイブ: 2015年7月

自然の構造デザイン

面構造システム、フレーム構造システム、ジョイントシステム
といったものがあるわけではない。
フレーム構造が面構造に取って代わり
また、ジョイントシステムがフレーム構造に取って代わったというのでもない。
これら三つの面、線、点に関する個々のメカニズムは
相互に作用する複合的な構造であり、
その中で変わっていくものは
それらの相互作用を見抜いて単純化された
構造に関するテクノロジーだけである。
つまり、自然が採用した構造を学びたければ、
テンセグリティ構造から始めるべきだ。

ノード

結合角度を統合的にかつ動的に
向上させることができるのは
テンセグリティが
ジョイントレスであるという理解は
多面体が固体(Solid)として見立てる習慣と変わらない。
テンセグリティジョイントは
圧縮力と張力を相互変換する重要なノードである。

人工気象

今年の夏は、雲が多く
霧の日も多い。
圧倒的に、湿度も増加している。
これは、地下での100トンものウラニウムの
存在と無関係であるはずはないだろう。
そのウラニウムはこれから一体
何トンの雲を発生させるのだろうか。
この気候が、1世紀も続く時
オリンピックを思い出す人類もいないだろう。

戦略的なゲーム

バックミンスター・フラーの後継者の見解にすぎないとされることが多いのだが、
<テンセグリティは美しいが、建築空間には使用できない>という
建築コードのユーザである建築家たちの考え方は、
私の考えとはおよそかけ離れている。
建築とは戦略的なゲーム(国立競技場の場合がそれを物語っている)のことであり、
テンセグリティが、最初の科学的構造であるということは
誰もが解っているはずのことである。

シェルター

シェルターについては、
〈所有する側と〉と〈所有しない側〉との対比や、
格差モデルや生産性の優位性を放棄しなければならない。
航空機がデザインされるときのように
安全性と軽量化によるモバイル性が
土地資本主義からの脱出手段を決定づけるのである。

自己複製

自己規律に反した従属的態度と
経済的自己複製から生まれる陳腐な詭弁
それらが、被曝後に著しく顕著になったのは
政治家だけではない。
地下で解放された2機の原子炉が
地下水と触れて水蒸気雲を吹き出している
事実を受け入れられない
すべての人々のエネルギーは
つねに、放射的である。

対比的構造

張力に統合力は内在する。
圧縮力も外在的なものではなく、
構造に生じる圧縮力の不均衡の結果としての張力作用が
やがて両者が相補的に等価の構造を生成する内的条件となる。
そして、稀に、圧縮力と張力は閉じた構造で対比的に調和する。
その構造とパターンのメタフィジックスの起源は
テンセグリティに始まる。
それは第2次世界大戦後だ。

軸角(axial)

幾何学でもっとも衰退した角度の概念は、
軸角(axial)と2面角である。
ダビンチの時代に一度復活したのは球面幾何学と共にである。
Axial 上反角は、飛行機の翼の水平面から上方に上がっている角度であり、
自動的に水平姿勢に戻す作用がある。
横揺れ安定性を向上させるのであるが、
人間にとっても身体中心部と言う意味がある。

砕くために

図と地が同時に見れないように
圧縮力と張力を同時に
理解できないという認識こそ
自己以外の何者も必要としない
自己の統御を砕く
テンセグリティにふさわしい思考である。
つまり、足場のない相互作用の
最初の創設システムに向けられる。