月別アーカイブ: 2015年7月

固体建造費2250億円

構造については、
〈利害関係のある〉素材による構造とパターンと
〈利害関係のない〉リダンダンシーとの対比と
大地という基礎にすべての自重を流すモデルと
そして、
固体の優位性を放棄しなければならない。
<宇宙には固体は存在しない>RBF

安全システム

監視よりも安全システムに
関心が移行しつつある。
リダンダンシーの過剰から
許容の限界を拡大することで
完全に逃れられる
ある種の威嚇をでっち上げる。
監視よりも約束事で
支配の形態を再生産できる。

解離 (dissociation) のすすめ

テンセグリティ構造には、不連続性が存在し
圧縮力と張力は非鏡像的な相補性がある。
権力の組織間には、連続性が存在し
有機的な関係も生成されるが、
そこにはアナロジーも相似もなく
機構と様式の分類カテゴリーがあるだけである。
分類カテゴリーこそ
権力がリアリティを生成するプログラムなのである。
そして、われわれの教育過程でも頻繁に利用されている。
テンセグリティを学ぶことによって
人類はそれらのプログラムから短時間に
一時的にも解離できる。
この統合性の喪失なくして
テンセグリティによる統合が困難になるほど
概念の牢獄に繋がれているにちがいない。
非鏡像的な相補性こそ、
原子核に存在する宇宙の秩序の1つである。

統合性の定義

統合性という概念によって、
構造を定義し、規定し、組織し、
それを生活器とするための実践の具体性を志向する。
人生を費やして
個人はこの戦略を互いに自由に行使しうるものである。
しかし、統合性の定義は
自己の自己との関係を含むからこそ
テンセグリティモデルを
構成し、製作し、そして破壊した時に
最大の混乱がその定義から生まれるのである。

タイムラグ

圧縮材は張力材によって圧縮力を生むと同時に
張力材は圧縮材によって張力材を生む。
テンセグリティにおいては
この相互作用にタイムラグがあるので
構造に振動が生まれる。
あるいは振動が、圧縮力と張力の相互変換を
連続的に生成する。

逃走と包囲

テンセグリティにおける張力ネットワークは
圧縮材を攻囲し、圧縮材を介して、
そのネットワークは貫かれる。
しかもその圧縮材は、ネットワークを拠り所にする。
網の中で逃げ惑う無数の魚の個別の運動が
球状の網を形成するように
その網の半径は
魚の全方位的に逃亡する放射エネルギーだけではなく
球状に周回しながら円周方向に多角形状に衝突する魚たちの逃走を
包囲するエネルギーが維持しているのである。

自己認識のための最初のモデリング

テンセグリティのモデル言語が
自己認識と関わる時、
身体と細胞の構造とパターン
そのような構造とパターンを発見する方法とオペレーション
認識すべき対象として自己に配慮する絶えざる実践
思考形式を変容させるための様々な挑戦がある。
テンセグリティモデルの制作に関する
ミスインフォメーションの排除が
最初の自己認識に関わっている。
あるいは、最初のテンセグリティモデルは
思考形式の変容に関わっている。

シナリオ宇宙

テンセグリティは下部構造から形成されていない。
あるいは、上部構造さえ形成しない。
また、統合されたネットワークを出発点として
生成されるものではない。
圧縮材、テンション材、閉じたネットワーク
回転するテンセグリティジョイントから
形成され作動する多様な力関係は
シナジェティクな機能を生み
より重要な部分といった分析の前提を
破壊していくシナリオから生まれている。
たとえば、回転するテンセグリティジョイントでさえ
圧縮材のタービングの配置パターンをインストールされた
テンセグリティに対して
張力材による圧縮材のタービングによるトルクの発生を
相殺するという循環的な関係によって
外力分散システムのシナジーのシナジー化を
形成しているのである。

圧縮力

人類は、経済に於いても政治に於いても
まだ「骨太の改革案」求めている。
骨は生命が生成する圧縮材である。
圧縮材は太くなればなるほど、自重は増大し、
安全率は加速度的に増大し、
エネルギー効率は非経済的になる。
骨太の恐竜は、火山活動による
劇的な気候の変動に対応できなかった。
強度的な補正を目的とする
解決策は、つねに圧縮力に依存する。