構造から構造を形成していない要素を
構造自身から引き剥がす限界経験という概念なくして
テンセグリティ構造は生まれなかった。
シェルターほど、その限界経験を
直接的経験として再現されるものはない。
モノコック(monocoque=1つの殻や貝殻)は
まだ限界経験を経由していない過渡期の
産物だ。
例えば、鳥の卵や航空機はモノコックボディであるが、
モノコックによる構造の巨大化は困難だ。
原子核構造は、モノコックではない。
むしろ穴だらけで不連続である。
自然は、モノコックによる構造のナノ化も困難である。