シナジーは、これまで相乗効果(synergy)と翻訳され、
ある要素が他の要素と合わさる事によって
単体で得られる以上の結果を上げる時に
使用されてきた。
しかし、相乗効果を期待して、全体の最適化、効率化を
発揮させるような計画を作ること自体が
すでに間違っている。
なぜなら、単体で得られる以上の結果を考えること自体が
予測不可能である科学的事態をまったく除外しているからだ。
計画的に予測的に合成された合金など科学史には存在しない。
シナジーに関する社会的経済的な無知は
前世紀と変わらない。
シナジーに関するこの誤謬は
シナジェティクスにまで及んでいるが
シナジーは、自然と未知(unknown)をも支配する現実を
その探求者が知る時はやがて訪れる。
シナジーは実在の過程に潜むからだ。
何かを人間のために作る前に
知るべき段階としてそれはデザインされている。
利益から、あるいは競争から、
善意から、そして支配や破壊から
何かを作る人々から遠ざかるために。