シナジェティクス・モジュール理論

最晩年のバックミンスター・フラーの
シナジェティクスにおいて変化したのは
形態よりもその体系的モジュールの方だ。
モジュール間の関係がこれまでの<構造>を変えたことにある。

この構造的変化のため、今まで到達不可能であった<構造>が発見され
素粒子物理学のように言葉とモジュール(量子や素粒子)という領域の間に
新しい結びつきが生じた。

(バックミンスター・フラーのシナジェティクス理論から生まれる
モジュール理論に関する独創的な研究を示さない開発者の場合は
この半世紀間、ジオデシックスやテンセグリティの形態的模倣で終わっている。)

シンタックスとセマンティックな相互作用から
生まれる種々の相互変換のプロセスの記述は
神聖幾何学が<神の予言(divine)>へと閉じ込めてきた世界だ。

それは、〈地下の水脈・鉱脈を〉発見する行為のように
依然、想像力によるDNA的秘法であるに違いないが
宗教的な方法には関与していない
未知をシナジーに内包させたまま
真実に接近する技法なのである。