月別アーカイブ: 2016年3月

漸進的変化(evolution)

目覚めている間、いつもの思考方法とは異なる思考ですることができるか、
さらに、慣れ親しんだビジョンとは異なる場で知覚することができるか、
そのことを知るための経験が
シナジェティクスを続けるために不可欠である。

そのような機会が訪れるとき
人間はつねに経済的に貧しい情況に置かれているという
傾向が続いている。

それは、驚くべき漸進的変化(evolution)の兆しのことだ。

構造とは何か

構造とは何かという問いが
建築専門分化ではその問いを退け
その軌跡を再び明晰にする一つの答えにおいて
構造家たちのそれまでの仕事を無力にする原理の発見で完結する。

すなわち、
圧縮力と張力における
張力の優位性をモデルで証明するテンセグリティの
宇宙原理において。

テンセグリティの圧縮力と張力も
宇宙で6番目に多く存在する炭素の
<宇宙存在度>から作られるだろう。

そして、その張力の実用化によって
新たなデザインサイエンスの歴史が始まる。

思考の野生

思考するシナジェティクスの野性とは何か。

ゴム紐や釣糸、そして
伸長する重いステンレスワイヤーからも
この振動する張力の統合力は再現不可能だという認識は
真のテンセグリティモデルを
自らの手で試行錯誤することから始まる。
<modelability>の形成なくして、認識も形成されない。

思考する野性が、モデリング言語を形成する。

人体から骨格モデル(=圧縮力モデル)以外の
非鏡像的な相補性を取り出さなければ、
身体の100兆個の細胞から取り出す
振動する張力の総計は
ピアノのすべての弦に与えられた張力の総計以上であるという
<modelability>は形成されない。

そして、誰がその張力を形成し調整しているかという
第2の<modelability>がやってくる。

共鳴について

共鳴するとは何か。

自分の外部の何ものをも享受しない
テンセグリティは存在しない。

外部のエネルギーによって
自身をより強化する構造の出現によって
人間のデザインする構造は、ことごとく黄昏れるのだ。

共鳴現象は、人間社会よりも
自然界により多く存在する。

世の構造

競争や利己心、嫉妬心や攻撃性、貪欲さと妥協心が
生きる上での自然な姿だとして
その生き方を次第に容認していく時、
社会の構造もそのまま受容した
<世の中>で生きることになる。

しかし、その<世>の構造は
自然の構造とはまったく遊離したものである。

世の中で生きるのか、
その前に、
世に出るためにいきるのか、
あるいは
世を出るために生きるのか、
そのどれよりも
だれもがバイオスフィアに
この瞬間に生きているのだ。

その時空を<世の中>から
排除するシステムを受容する人々が
<世の中>で受ける矯正は
自然の構造を作り上げていく峻烈な試みとは
隔絶したものである。

競争や利己心、嫉妬心や攻撃性、貪欲さと妥協心から
自然の構造が形成する統合力は生まれない。

世の構造はこの統合力を奪う側が支持している。

振動する宇宙モデル

孤立し遊離していく不連続な圧縮材のみが
互いに非接触なまま
球面上で再び出会うことができるのは
張力の統合力の出現であることが発見された。

圧縮材は自らを孤立させる形式によって
振動する仮想的な球面と結びついているテンセグリティは
視覚化された振動する宇宙モデルである。

その宇宙モデルと
プリミティブで多機能な単細胞原始マクロファージは
明らかな相互作用を始めるだろう。