個人をビッグデータとマイナンバーで統計的に把握するのは
個人の性別や年齢以上に
個人の職業以上に、どんな目的に従事し、
何を消費し、組織に貢献できるかを見極め、
個人を評価するシステムであり、
政治的権力のみではなく
学校、オフィス、工場を巧妙な規律と矯正によって
合目的に適応させていくあらゆるメカニズムである。
それらの認識を可能にさせる
知の形式として科学も同じシステムの中で
異なる機能を果たしているだけである。
自由へのメカニズムは、束縛されたままだ。
自由へのメカニズムを探査する哲学さえ
いまや自由が拘束される必然性の分析のみに陥っている。
民主主義と真理の探究という看板の表裏で
<宇宙の富>はますますグランチに所有されている。