この20年間(1996年の直径11mの展開型モバイル・テンセグリティシステムの
プロトタイプの実現から2016年まで)を通じて、
私のテンセグリティの目標は何であったのか。
それはその構造を発明し解析することでも、その解析の基礎を築くことでもなかった。
まして、アウトドアの歴史を拡張することでもなかった。
私の目的は、人間の生存可能な生活空間において
人間が都市やイデオロギーに服従化されないためのモバイル構造に、
テンセグリティ原理を適用する以上には存在していない科学性と実用性を証明し、
さらに、個人が自力でその自律的構造を再現する経済的な独自な方法を発見し、
そして、実行することであった。
そして、動く<小さなバイオスフィア>の歴史は日本で最初に実行されている。