基礎という概念は
あらゆる教育過程や社会的活動の初期設定を支配している。
あらゆる<基礎=foundation>という概念は
大地の不動性に根拠を求めてきた。
<基礎=foundation>や<根拠>は
その不動の<大地に根を生やすこと>を意味する。
——–人類のほとんどの住宅の構造が、大地から、
つまり、基礎から自立するのではなく
基礎によって大地に繋がれているように。
しかし、<大地に根を生やす>植物においては
発芽する段階に至るまでに、
種子の<成熟と休眠>の時間と段階が存在し、
種子内部での複雑な生理学的変化を生成する。
それらの生理学的過程を経由した後に、
適切な環境条件(太陽光、水分、温度、湿度など)に出会った時
種子ははじめて大地に向けて発芽する。
植物は、環境条件に出会わなければ決して発芽しないようにデザインされている。
シナジェティクスの学習過程では
<成熟と休眠>という生理学的変化を経由しない時、
<基礎知識>はけっして発芽しない。
シナジェティクスは大地から離陸した最初の<思考の幾何学>である。