直立と浮遊

二本足で直立することで原始人の脳が大きく重くなったように
圧縮材が相互に非接触になると同時に、
連続する張力材で統合されたテンセグリティは、
劇的に軽量化された。

さらに、原始人の直立歩行が
重力とのプリセッションの制御技術ならば、
テンセグリティは、大地から自律し、
ついに浮遊する動的構造となったのである。
(どちらも重力との相互作用である)

直径の無限性に伴う圧縮材の細分化によって。
(それは、水に浮遊する直径100㎝の
カーボン・テンセグリティモデルによって証明可能だ。)