春分の日の地球の影が
東経140°線と平行になりほぼ半円になるというのは
見せかけ上の現象であり、
天球上における太陽が通過する大円軌道であるというのも
観察者の見立てである。
太陽が天球を一周しているように見える地動説から
黄道(大円軌道)を説明したにすぎない。
地球も月も、螺旋軌道を描きながら太陽系を回転移動している。
地球外からの観察方法からどんな大円軌道も存在しない。
半円も大円も、時間を除外した幾何学に支配された観察方法である。
春分の日の地球の影が
東経140°線と平行になりほぼ半円になるというのは
見せかけ上の現象であり、
天球上における太陽が通過する大円軌道であるというのも
観察者の見立てである。
太陽が天球を一周しているように見える地動説から
黄道(大円軌道)を説明したにすぎない。
地球も月も、螺旋軌道を描きながら太陽系を回転移動している。
地球外からの観察方法からどんな大円軌道も存在しない。
半円も大円も、時間を除外した幾何学に支配された観察方法である。
優れたデザインには
主体の自己表現と自己放棄との間に、激しい往復運動が形成されている。
さらに、思考を声に出す行為によって
自己表現と自己放棄との間の非同時的な相反作用を増大させた結果は
しばしば発見と呼ばれる。
それは、思考の圧縮力と張力との相反作用の
見えないテンセグリティ化による自然のプリセッションに違いない。
シナジェティクスは、
特殊な出来事(special case)の多様な存在を差異化し、
それらに固有の形式に変換して類別すると同時に
多様なモデル言語の出現を一般化によって単純化する。
高度に一般化されたシナジェティクス・モデルは、
しばしば、<思考を声にする>過程に出現する。
それは、自己の確実性から誘導される<閃き>からではなく、
言語形成に根ざす<他者性>の領域からである。
<潰しが利く>とは
本来は、金属リサイクルのことであった。
硬貨や携帯のレアメタル、そして自動車のように。
学んだことを武器に、職を見つけることが出来る意味に転じたが
実際の武器も、溶かして再利用される。
人間も工業製品も武器も、いまや<潰しが利く>動く資源である。
とりわけ、潰しが利く職業は、陳腐化への怖れから選択される。
宇宙の元素は、他の同じ元素と掛け替えられても
けっして劣化しない。
宇宙に、中古元素は存在しない。
しかし、意図的に元素(ウラン)を潰すのは、原発と核兵器だけである。
さらに、本来は潰しが利かないウランを潰して鉛にするまでの
膨大な処理コストで、国家や大企業自らが潰れるほどである。
二本足で直立することで原始人の脳が大きく重くなったように
圧縮材が相互に非接触になると同時に、
連続する張力材で統合されたテンセグリティは、
劇的に軽量化された。
さらに、原始人の直立歩行が
重力とのプリセッションの制御技術ならば、
テンセグリティは、大地から自律し、
ついに浮遊する動的構造となったのである。
(どちらも重力との相互作用である)
直径の無限性に伴う圧縮材の細分化によって。
(それは、水に浮遊する直径100㎝の
カーボン・テンセグリティモデルによって証明可能だ。)
安全装置(fail safe)とは、
失敗から生じる損害や不利益、不注意から生まれる故障や事故を
防ぐための安全装置を意味するが、
軍事的には、核装備の爆撃機が何かの誤りで
攻撃目標を爆撃することを防ぐシステムである。
つまり、自分の間違いや失敗を認めた時に、
未然に相手の損失や破壊を完全に防ぐための現実的方法を
システム自体に含ませることを意味している。
間違いを証明する客観的な証拠によって
相手から反論されたり、批判されて始めて自分の間違いを認める行為は
どんな安全装置も存在しないことを証明する行為である。
日本の原発にも、国会にも
生き延びるための安全装置は、意図的に消滅させられている。
☆シナジェティクス研究所 テンセグリティ・プリセッション参照
安全装置(fail safe
個人を法律と規範の領土下で、監視しながら管理し、
学習が矯正システムである社会から逃亡することが
ほとんど困難な成熟したテクノロジーを批判しないで、
北朝鮮の独裁的同族社会と可視的な軍事力を非難することは、
すでに矯正システムによって機能する無意識の条件的反射思考なのである。
その反射思考によって
軍事力で維持される<資本主義の動く構造>を外から見ることは
より困難になっている。
軍事力は、すでに不可視の監視・管理・矯正技術である。
職場や学校、病院にすでに張り巡らされている。
シナジェティクスモデルと縮小モデルは本質的に異なる。
縮小モデルは、形態認識の手段として定着してきたが
シナジェティクス・モデリングによる未だ認識しえない関係を発見していく方法は
まだあまり知られていない。
シナジェティクスモデルは、物質化を通して
人格的段階と同時に非人格的な領域までを捉えようとしている。
バックミンスター・フラーは、私がその方法を彼と合う前から
直観的に実践していたことを感じていた。
1983年、『コスモグラフィー』は彼の遺稿となった。
(バックミンスター・フラー著 梶川泰司 訳 白揚社 2007)
『コスモグラフィー』で登場するシナジェティクスモデルの
隠れた<構造と意味>は、
手の思考力と直観との相互関係から生成される。
つまり、未だ認識しえない関係は
『コスモグラフィー』にこそ存在している。
春の最初の満月の夜は
冬を越した乾いた丸太で焚火ができる。
月影が炎で消えるまで
遠くの獣たちも眠らない。
コウモリの帰巣も
満月と焚火の匂いで混乱するだろう。
仮設住宅は、地震に対応したのではなく
迅速な設営と撤去を前提にした居住空間である。
仮設住宅は基礎を前提にしている構造である。
基礎によって、大地に依存した従属性を排除することはできない。
しかし、真の構造には基礎という概念もなければ
耐震、免震、制振システムの概念もない。
全方向的な外力に対して
剛性と強度を維持するテンセグリティ構造には
耐震、免震、制振システムが先験的に内在して
外力を分散しているのである。
そればかりか、真のシステムを通過した外力が
システム自体の強度と剛性を向上させている
シナジーが出現するのである。