圧縮材と張力材が互いに影響しあう作用だけで
外部エネルギーを完全に内部に循環させ、重力にも依存しない。
これがテンセグリティの無機的な特徴である。
テンセグリティの動的でしばしば有機的に見える均衡力が、
すべての科学分野での理解を超えていたのは
テンセグリティモデルが観察から発見されなかったことにあるだろう。
フラーレーンの電子的存在を発見する40年前に
バックミンスター・フラーの思考の幾何学で捉えた概念的モデルが
1949年球状テンセグリティを生成したのである。
同時にテンセグリティの科学的評価が1980年代のフラーレーンの発見まで遅れたのである。
シナジェティクスが、机上理論(desk theory)に
優先する発見型机上モデル(desk model)による、
新たなシナジェティクス原理の発見へと誘導される時、
絶対的な数学的な証明を伴うコスモグラフィーへと統合されていく。