テンセグリティ構造の自由度と安全性に深刻な影響を与える建築法規(コード)のために
生活空間としてのテンセグリティ構造の可能性を一掃しなければならないということではなく、
構造の自由度、それに伴う強度と剛性は、ある領域において制限されるべきだなどとは
建築コードという記号テクノロジーからは本来何も本来何も言えないのだ。
まして、建築コードの組合せを駆使するハイエンドユーザである建築家から
テンセグリティの可能性を否定することはできない。
科学テクノロジーは、しばしば、記号テクノロジーを陳腐化してきたからだ。
航空機が実用化されるまでの間に翼やプロペラの挙動に関する
空気力学や機械工学的なノウハウが獲得された後に、航空機の免許制度ができたのではなく
航空力学が最初に誕生したのだ。
技術的に精通したユーザー(tech-savvy users)は、教育の効果から生まれる。