鳥は、他の鳥の翼と交換できないが、
根本から抜けてしまった場合は、部分的に換羽できる。
その間は飛行能力は低下する。
発見によってテクノロジーを蓄積していく人間は、
他の航空機の翼やエンジンとすべて交換できるようにデザインする。
計画的にそのデザインの陳腐化もできる。
鳥は、他の鳥の翼と交換できないが、
根本から抜けてしまった場合は、部分的に換羽できる。
その間は飛行能力は低下する。
発見によってテクノロジーを蓄積していく人間は、
他の航空機の翼やエンジンとすべて交換できるようにデザインする。
計画的にそのデザインの陳腐化もできる。
経験が増えれば、知識は増える。
発見すればするほど、
情報は減り、宇宙は拡大する。
コスモグラフィーは静かな生活を包む。
美の構成学は、
「形態は機能に従う(Form Follows Function)」歴史を踏襲してきた。
デザインサイエンスは、
「形態はけっして機能に従わない(Form Never Follows Function)」
真の機能は、形態を超えた段階に接近し到達するからだ。
共鳴型テンセグリティが非物質化の過程にあるように、
形態デザインは、終点ではない有限性にある。
自然について考察したことが、いま見ている副作用だった場合、
自然の主目的はつねに機能していたのである。
人間は、発見した局所的なシントロピーから
エコロジーを再現できない段階にいる。
遺伝子コードが言語的なメッセージを包含していないように
シナジェティックな相補性はそのコードにはいっさい含まれていない。
非鏡像的な相補性は、1950年代の物理学の<対称的な破れ>から始まったが
シナジェティクス的には捉えられなかった。
シナジェティックな相補性は、内部と外部の反転に関する回転軸上のスピン操作で
<対称的な破れ>を説明できる。
参照
『コスモグラフィー シナジェティクス原論』バックミンスター・フラー著、梶川泰司訳 2004 白揚社
膨大な利益確保のためのエネルギー資源の輸送を
閉じた「パイプシステム」や、
局所的な地域ごとの電力ネットワークで独占する国家によって許可される
住宅・都市建築と全面的に対立したバックミンスター・フラーは、
建築家として振る舞うことはなかった。
実際、彼は建築家のライセンスを持たなかった。
1927年、フラーの創始したデザインサイエンスは、反建築的である。
シナジェティクスが幾何学主義を批判したように。
シナジェティクスを学生ではなくこどもに教えることで
どれほどのシナジェティクス原理が発見されたのだろうか。
そして、その原理群がすべて既成品から構成する方法を発見できたなら、
さらにその方法によって、世界中のどんな既成品からも
予測できない全体のシステムの機能が偶然に発見されたなら、
それは新たな合金の発見に等しい。
合金の製造方法は、おそくとも12歳までに習得すべきだろう。
政治家のシナリオよりも速く、そして
機敏に個人が集結する現実が
立憲民主主義を動かしている。
立憲民主主義は、政策ではなく、概念だ。
憲法に違反する統治は革命によって是正されるという概念は、
紀元前25世紀の古代ギリシア時代から存在する。
国家の統治は、より上位の法に従わなければならないと考えた古代ギリシア人は、
先験的な21世紀の無党派層に属する。
独創性は、人間からであろうとコンピュータからであろうと、
予期しない障害や干渉によって
独自な問いから生まれる。
しばしば、問いかけ自体に独創性が宿る。
独創性は、複合した全体からやって来るがゆえに
つねに<間違うという神秘(RBF)>から誘導される。
独創性が、知的な盗癖からけっして偽装できないのは、
独創性に潜む神秘が、つねに反知性的で不合理だからである。
新しいアイデアをどんなに切望しても、
革新的なアイデアがやって来ない現象を
才能や予算の問題だけにしているかぎり
アイデアは、予期できる範囲で知性的で合理的だからである。
風にはパターンがあるが、
風の源には、風の吹かない場所がある。
無知によって秩序を発見できない場合、
秩序に先行するどんな初源的な風も存在しないにちがいない。