消臭、除菌、無菌、除草剤、農薬、マルチなどで
有用な微生物と昆虫は、ほぼ死滅し、
畑の土壌温度は低下し、地表から30㎝のあたりで
化学肥料と農薬の複合体がコンクリートのように大地が固着している。
水はけが悪くなり、過剰な窒素分で田んぼも畑も、腐敗しやすい。
大地から土の香りは去り、
稲や野菜から自然のアロマが消失して久しい。
この半世紀間で、ローンを抱えた高コストの農法の継承者はいなくなった。
未知の微生物と対話のない大地の恵みで経済を形成できなかった。
間違った理由で正しい科学的な農法が、これから採用されるだろう。
<一粒万倍(シナジー)>は利子率の概念からは捉えられない
自然の経済学を表している。
自然の経済学は経済学とは異質である。
化学肥料や農薬をまったく使用しなくとも、微生物群の真の<存在比>の働きによって、
一粒の籾米から一粒万粒の収穫は可能であるが、
現在のほとんどの農民は、この生物学的事実を否定せざるを得ないほど
偏向した情報で暮らしている。
銀行の支配によって、アジア系農民はインディアンのように大地から追い払われたのである。