空隙のない物質は存在しない。
残された空隙は不足を想起させるものでも
埋めるべき現実を待機するものでもない。
残された空隙のパターンから
虚と実との相補性を思考することができる。
それぞれは単独では存在しないリアリティを。
結晶学も準結晶学もこの相補性を発見できなかったのは
視覚的な観察に始終したからである。
球の最密充填システムから、この虚と実の相補性を
認識したのはシナジェティクスだけである。
SYNERGETICS
Fig. 1032.12 Convex and Concave Sphere Packing Voids: