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シナジェティクスの量子的飛躍

構造上のある量子状態(正4面体の整数倍)から別の状態へ不連続的に変化することである。
構造安定性は連続的であるとする概念に反するものである。
(知的成長さえも連続的ではない。)
構造的飛躍は劇的な変化ではなく、最小単位の整数倍で生成される。

原子核のマジックナンバーはウラニウムで終わるように、
知的成長さえも連続的ではないが、社会システムが
より早い段階での飛躍の限界を矯正しているかもしれない。

SYNERGETICS
Fig. 995.31A Reverse Peaks in Descending Isotope Curve: Magic Numbers

マジックナンバーと視覚的言語

もっとも安定した原子核構造とマジックナンバーは
3種の総三角形化されたプラトンの正多面体の各稜線数とその組合せに一致する。
しかし、物理学は、この現象を偶然の一致と見なしてきた。

物理的な現象は、視覚と放射振動数、
そして概念的イメージから経験的に獲得される視覚的外観を、
<点、線、面>という3つの視覚的言語によって識別できる。

シナジェティクスにおける視覚を伴う洞察力は、
無制限の普遍的な言語からやってくる。

SYNERGETICS
Fig. 995.03A Vector Models of Atomic Nuclei: Magic Numbers:
In the structure of atomic nuclei there are certain numbers of neutrons and protons which correspond to states of increased stability.
These numbers are known as the magic numbers and have the following values: 2, 8, 20, 28, 50, 82, and 126.

電磁波暖房

エアコンの暖房は、空気の温度上昇によるが、
太陽光の暖かさは遠赤外線(電磁波)による。

シェルター内部の温度が10度以下でも
透明な被膜を太陽光が通過するかぎり、暖房は不要になる。
木炭(炭素)やセラミックなどもその発生量が大きい。
(ミニ・バイオスフィア内では、電磁波の波長を変えれば、
通信や調理、そして暖房もできる。)

夕日が射さない湿度の高い山間部のシェルター内部の蓄熱には
表面をつや消しブラックで塗装した河原の丸石が身近で経済的である。
それらは、放射冷却で急冷していく夜間に効果的に発熱する。

冬期は外気の絶対湿度が少ないので、安価な熱交換機によって換気すれば、
内部の水蒸気量を減らして結露を防ぐ効果もある。

人間はこれらの原理を発見し利用する段階にいるので、
シェルターの基本機能は、現在の住宅よりも太陽系に適応できる。

予測的

予測とは、安全な賭ではなく、明日の<現実>でもなく、
<現実>を昨日の思考から切り離す峻烈な行為である。

デザインサイエンスは、
未来的デザインではなく、幾何学的デザインでもなく、
予測的である。
欲望のマーケッティングと絶縁して
宇宙の先験的機能の実現に従事しているのである。

火星のバイオシェルター

宇宙は、再生的に相互に変換するテクノロジーである。
宇宙がテクノロジーという包括的システムであるなら、
人間は宇宙に何も与えることはできない。

住宅も、車も、PCも、それら自体だけではなく、
それらの相互変換は、
稲と昆虫と微生物、そして
太陽との相互関係に接近するだろう。
火星のバイオシェルターに移住する前に。

そして、水が豊富な火星では
ジャガイモよりも稲作が遙かに優位である。

アラブの火星移住計画

デザインとテクノロジー

宇宙の統合されたデザインという複合体が、テクノロジーならば、
テクノロジーはどのような段階でさえ、予測されたことはなかった。

たとえば、フラーレンにおける半導体、磁性体、超伝導体の各機能は
原子数や形態からではとうてい予測不可能であった。

すべてのテクノロジーは発見されたものである。

基礎的知識

シナジェティクスは、
基礎や土台、拠り所という概念にまったく期待しない。
宇宙の構造の起源に、基礎は存在しないから。

足下を固めるとか、基礎的、根本的といった
<基礎>に纏わる政治的経済的言語に現実性はない。

シナジェティクスを理解する基礎的知識は存在しない。
シナジェティクスは自然を発見した結果だから。

シナジェティクスに基本も応用も存在しない。

SYNERGETICS Figs. 267.02A-B Observer as Tetrasystem

直観は基礎と応用に分化できない。