自己教育実験

経験するほとんどは、自分の間違いに関連している。
しかし、両親と学校は子供に対してこの事実を除外するように思考させる以上の間違いはないだろう。

自己教育システム(self-learning)が生得的に機能する長期の教育実験はほとんど知られていない。
学校から教師と教科書が消えるとこどもは何も学習できないと考えているうぬぼれを
見事に破壊した戦後のヒロシマにおけるアメリカ主導の教育実験について。

私の小学校3年間は、こどもだけが互いに対話から学んでいた。
学校でもっとも幸福な時期をもたらすこの自己教育システムに反対したのは、
自分たちの存在を奪われると想像し失業を恐れた教職員組合である。

この逸脱した実験が敗戦国でのみ可能だったのは、アメリカ国内では人体実験として禁止されていたからだ。