嵐は去った。
森の豊富な倒木で大きな焚火を始めよう。
金星が日没を追っていく前に。
夜明けまで燃えるから
遠いコロニーを思い出す。
月別アーカイブ: 2018年4月
操作主義的科学
経験にのみ基づいて思考すれば
純粋な操作から未知の現実でさえ類推または再現できる
シナジェティクスは、
思考の確実性の前提に潜む偏見を無効にする
操作主義的科学である。
バックミンスターフラーがベクトル平衡体とそのシンメトリーを発見するまで
25世紀間の思考の暗黒時代が存在する。
SYNERGETICS; RBF
Fig. 465.03 Rotation of Four Axes of Vector Equilibrium:
直観
昨日までの客観性にしたがった確実性が、
より鋭敏に変形し、加速度的に廃れていく時、
間違った作業仮説を排除する方法が形成されるとは限らない。
自らの経験を秩序化する方法は直観から生まれるから。
マイクロ波
惑星地球での人類の最初の生存方法は
動物と植物を食料にするテクノロジーだった。
現代の自然・科学博物館で見られるのは
最良のテクノロジーの大半が武器に費やされてきた人類学の歴史である。
一方、テレビの料理番組ではほぼ電子レンジを使う。
第2次世界大戦のレーダー開発時に、
マイクロ波による加熱現象を偶然発見したことが電子レンジの始まりである。
風と球面張力波
電磁気学的な波は全方法的に拡散する。
結晶構造と準結晶構造は全方向的に成長する。
球面張力波は全方向的に干渉する。
それらはつねに非同時的である。
共鳴テンセグリティ構造は、
非同時的な外力を固有振動数に同期させる。
さざ波のように絶えず押し寄せる球面張力波を
固有振動数に変換し
嵐で可視化される共振作用は半径の極めてスローな増減になる。
風による球面張力波のエネルギーが
3Way-Grid構造を共振回路に変容させる時、
テンセグリティシェルターは
風と共鳴することで自らをより非物質化しようとする。
SYNERGETICS RBF
Fig. 765.02 Stabilization of Three-Way-Grid Tensegrity Sphere;
反シナジェティクス
シナジーはどんな部分からも予測できない。
宇宙のシナジー作用をインストールしない生命は存在しない。
利己的なアイデアは予測できる。
利己的な考えは、反シナジェティクスである。
動物行動学
自己教育システムが生得的に備わっているという考えは、
動物行動学から始まった。それから70年以上も経過したが、
自己教育システムを理解し実践している学校はまだ稀だ。
データの記憶力とパターンの発見力とを統合させる方法によって
子どもが子どもを教育できる内的システムを教師は容認できない。
学校は古い都市を漸次的に変えるシステムよりも変化しない。
表面張力(surface tension)
春の嵐は台風よりも強風を伴う。
強風によるフラッタリングの発生がない
テンセグリティシェルターの機能を
構造の柔軟な強度だけでは説明できない。
外力を受けたシェルターの表面を覆うフィルムは
テンセグリティの張力の共鳴作用によって
全方向に対して分散すると同時に
表面張力がフィルムの復元力として機能し始めるのだ。
表面をできるだけ小さく維持するテンセグリティシェルターは
表面張力波の干渉を短時間に減衰させる機能を内部からも観察できる。
強風によるフラッタリングの発生がないので
フィルムの耐久性は向上する。
形態は構造ではない
船は大波で揺らぐ。
航空機は乱気流で揺らぐ。
嵐で軋む住宅は振動には不向きだ。
エアロダイナミクスとは無縁な形態は
建築の世界では自己表現の手段になる。
形態は構造ではない。
大きな栗の木のある畑の傍で、
春嵐の中でその太い枝よりもスローに揺らいでいられるのは
嵐に共鳴するテンセグリティシェルターだけだ。
畑に係留するだけで収穫までしばらく停泊できる。
伝聞情報、信念、公理または自明の理に基づかない思考方法
伝聞情報、信念、公理または自明の理に基づかない思考方法は
数ヶ月間程度インターネットや読書をしない生活から期待できるほど簡単ではない。
心と頭と手のそれぞれの動きが
どれほど既製の概念から出来ているかを
自分の外部から見ない限り。
心と頭と手の分断化は絶え間なく続くだろう。
現代の教育の副産物は豊富な知識や思考法ではなく、
自らを監視するための無意識化装置である。
そして、自己への監視は集団で同調できる自己愛にまで変換されるから実に巧妙だ。