月別アーカイブ: 2018年5月

原型(prototype)

(1)形態が圧縮材の配置パターンを決める
(2)張力が圧縮力を決める。
(3)張力が圧縮材の細長比を決める。
(4)その細長比が最小限の圧縮材の重量をきめる。
(5)張力材の長さが固有振動数を決める。
(6)ネットワークパターンが構造全体の強度とその共鳴作用をきめる。
構成要素(皮膜材、張力材、圧縮力材、ネットワークパターン)が
相互作用しながらテンセグリティを生成する構造の原型は
どの構成要素からも推測できない。
鋳型とはプロトタイプの異名である。

SYNERGETICS RBF 1975
Tetrahedral module

自律する構造

ジオデシックドームでさえ半球ゆえにまだ総三角形化されていない。
基礎がなければ不安定である。
構造の不安定さは総三角形化の不完全さに起因する。
この欠如は表面的な改善や対処によって解消することが出来ない。
ジョイントの金属化などの合成化は重量とコストの増加を伴う。

構造への理解はあらゆる関係における自己への働きと
その相互作用への不断の気づきによって総三角形化される。

基礎を不要とする世界初の完全自律型テンセグリティシェルター 直径6.5m 重量30kg
構造デザイン・プロトタイプ制作 シナジェティクス研究所 2008年

自律のための総三角形化

ジオデシックドームでさえ半球ゆえにまだ総三角形化されていない。
基礎がなければ不安定である。
構造の不安定さは総三角形化の不完全さから生まれる。
この欠如は表面的な改善や対処によって解消することが出来ない。
ジョイントの金属化などの合成化は重量とコストの増加を伴う。

構造への理解はあらゆる関係における自己への働きと
その相互作用への不断の気づきによって総三角形化される。

基礎を不要とする世界初の完全自律型テンセグリティシェルター 直径6.5m 重量30kg

Gimme Shelter

真の空間製造技術とは
権力が引き受けた生命空間の領域が破綻する方法、つまり
エネルギーと食糧生産の自律性を生命空間に導入する方法である。
この方法は、大気圏外の宇宙ステーションの設計では前提条件である。

喜びと苦痛を分離するための
空間製造技術(=シェルターの量産化)は存在する。
なぜなら、平均的な人々の税金でその開発は賄えるから。

用途開発(utilization)

ジオデシック理論から
シナジェティクスへ飛躍する挑戦に興味がない場合は
構造からシナジェティクスへの接続と同じ
構造とパターンの有用性の変換力に起因するだろう。
原理と工学の相互関係が有用性(とその無限性)を生むプロセスは
シナジェティクスを生成する。

用途開発(utilization)は応用技術ではなく、
先行するこれまでの標準の概念を破壊するテクノロジーである。
真の有用性は包括的な気づきによって発見される美的な解決方法である。

中心核の生成

構造はあらゆる関係における自己(中心核)への働きと
その相互作用への不断の気づきによって総三角形化される。
中心核は、周期的な層に生成される。

SYNERGETICS  RBF 1975
Fig. 415.55 Tetrahedral Closest Packing of Spheres: Nucleus and Nestable Configurations:

自由曲線

自然には直線は存在しない(R.B.フラー)が、自由曲線も存在しない。
2点間の最短距離を形成する大円や螺旋、
そして離心率のある放物線、双曲線、またはそれらの組み合わせしか存在しない。
すべての曲線には中心または焦点が存在する。

円錐曲線と離心率

繊細さと強靱さ

繊細で強靱な構造が発見されるまで
構造の単純化のプロセスは人工的であった。
doing more with lessによる
もっとも単純な自然の構造はテンセグリティである。
相反する繊細さと強靱さは、外部のゆらぎと共振する。
5月の緑の風や川のせせらぎ、そして星々のきらめきと共に。


一筆書きの張力材によるテンセグリティ構造 制作 シナジェティクス研究所 1994

柔軟なオクテットトラス

ゾウアザラシは水深600mでも生活できる。
マッコウクジラは3分の2を深海で過ごす。
深海3000メートルまで潜ることができる。
チタン合金製の潜殻の原子力潜水艦の最大深度は750mである。
アザラシや鯨の皮膚はチタン合金製ではない。
酸素分子を貯蔵するミオグロビンという
タンパク質の8面体構造からなる
柔軟な非金属オクテットトラスでパッケージされている。

SYNERGETICS RBF 1975
Fig. 420.01 Octet Truss

マッコウクジラの皮膚はオクテットトラス構造である。