理解は秩序を探し求める行為に生まれる。
宇宙には理解という働きが存在するということを
自発的に理解しようとすることが偉大な秩序の一部である。
秩序は外部からではなく
増加する経験毎の完全な相互関係から発見される。
SYNERGETICS 1975 ベクトル平衡体とテンセグリティ RBF
理解は秩序を探し求める行為に生まれる。
宇宙には理解という働きが存在するということを
自発的に理解しようとすることが偉大な秩序の一部である。
秩序は外部からではなく
増加する経験毎の完全な相互関係から発見される。
SYNERGETICS 1975 ベクトル平衡体とテンセグリティ RBF
だれも元素をデザインできないように
農夫が野菜のデザイナーでないように
遺伝子工学が生命をデザインできないように
人工物のデザイナーは存在しない。
デザイナーは宇宙の機能を選択するだけである。
そして異なる原理の調整によって真の機能は非物質化される。
自然の核力とは原子核を構成する核子(陽子と中性子)の間に働く力であり、
原子核は核力のもたらす引力(強い相互作用)で互いに結合している。
しかし、核子が互いに極端に接近すると強い斥力が働く。
原子核の構造の安定のために。
自然の核力はつねに包括的である。
政治的な駆け引きから生まれた包括的な解決は
一時的な幻想である。
イデオロギーによる包括的な解決は
つねに核力の均衡から生まれている。
感性を求めすぎると経済的に破綻していくという恐怖感は
感性の一部である。感性は絶えざる選択によって維持される。
類推能力も同じだろう。
シナジェティクスは構造デザインの手段ではなく
宇宙起源論の過程にある思考の幾何学である。
テンセグリティが観察から発見されなかった科学的方法を
編み出した後フラーレンが発見された。
フラーレーンから細胞や放散虫の構造までを一般化する方法は
数学や生物学にはなかった。
☆
『コズモグラフィー シナジェティクス原論』 白揚社 (2007/9/1)
バックミンスターフラー 著 梶川泰司 訳
エッシャーはだまし絵作家として長く誤解されていた。
エッシャーは、人々を騙したのではなく、観察者の脳を騙したのである。
私が観察者の脳を騙すための超遠近法の理論を発表した後、
エッシャー研究はまだ一般化できない錯視現象の発見に夢中になったように見える。
私は、結晶学的な3つの操作「並進」「回転」「鏡像反転」を組み合わせた
「超遠近法」という概念を発見した。
この超遠近法は、エッシャーの卓越した技法とは異なっていたが
<不可能な図形>を科学的に生成するための
ネクスト・エッシャーへの原型となった。
シナジェティクスによる表裏という3次元の回転対称性の発見は、
エッシャーにおいては、2次元でのシンメトリーを生成し、
同時に混乱を与える技法の一つであった。
☆「超遠近法で解くエッシャーの秘密」梶川泰司 日経サイエンス 2007年1月号
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0701/escher.html
☆「Next Escher」シナジェティクス研究所 制作 2006
http://synergetics.jp/escher/index.html
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物理的なリアルな経験に基づかなくとも
物理学が学習できるように数学も理解できるように
思考する習慣から離脱し、
経験なき学習と理解を排除したシナジェティクスは
構造とパターンに関する科学である。
発見された構造とパターンは
物理的なリアルなシナジェティクスモデルに変換可能だ。
この技法は長距離での手裏剣の打ち込みがこれまでの
「一回転打法(引用図)」ではないことを証明している。
ロケットやミサイルのような回転しない弾道飛行をさせるために
私は手裏剣専用のアルミパイプの発射台をデザインした。
標的から垂直方向に遠心力で発射された手裏剣(図示しない)は
その後地球の自転と重力との相互作用を受けて
標的にほぼ垂直に深く突き刺さる。
無回転の長距離打・手裏剣はニュートン力学の実験でもある。
手裏剣の「一回転打法」は弾道軌道を形成しない。
http://www.daitouryu.com/japanese/column/shuriken/col_aikishurikenjutsu04.html
窓から見える緑と風に誘われて仕事の合間に裏庭で手裏剣の練習をする。
私の手裏剣は槍のような棒手裏剣である。
10m離れた的に当てる技法は
棒手裏剣が純粋な円運動から離脱するポイントが
標的に対して直角方向に設定することに気づいた。
それはハンマー投げのリリースポイントと同じ原理だと理解した瞬間だった。
地球から大気圏外に発射されるロケットも同じだ。
SYNERGETICS RBF 1975