月別アーカイブ: 2018年6月

数学的証明

法則は証明を必要とする。
証明するための知識だけから法則は発見できないことは証明できる。
全体はどの部分からも推測できない。
シナジェティクスは経験を統合し一般化する思考プロセスに生まれる。
シナジェティクスが発見する原理に伴う数学的証明は
探求者の仕事ではない。

航海用六分儀とプリセッション

六分儀は地平座標の概念に基づいて
大円を6分割して60度に設計された。
動揺する船から太陽や星などの地平高度角を容易に測定できるるが
航海用六分儀は最初は月距を正確に測定するための装置として発明されている。
そのためには目盛り刻印機 (dividing engine) が
先行して開発されていなければならなかった。
互いに無関係な開発者たちはプリセッションの関係に置かれている。

地平座標

出典 小学館 日本大百科全書

曲率と屈折率

カーボン材やアルミパイプを一定の曲率で曲げて
物質の表面に張力を誘導する技法とその構造がある。
それは可視光線をプリズムで屈折させて
赤、黄、緑、青、紫に連続してきれいに分離する操作と変わらない。
光の波長によって屈折率が異なるように
テンセグリティの直径によって
圧縮材の曲率と振動数は可変する。
圧縮材は直線的とは限らない。

SYNERGETICS RBF 1975

可逆的な超遠近法

超遠近法はエッシャーの不可能な構造を可能な構造に変換するだけではなく、
可能な構造を不可能な構造に変換できる「可逆的な超遠近法」なのである。
たとえばテンセグリティ構造も不可能なテンセグリティ構造に変換できる。
エッシャーの「だまし絵」を3Dモデルで種明かしするこれまでの方法とは異なる。
エッシャーは3Dモデルを参考にして不可能性を描いたわけではない。

制作 シナジェティクス研究所 梶川泰司 2006
http://synergetics.jp/escher/Escher-ch4.html
PCのみで再生可能

超遠近法で解くエッシャーの秘密

私は結晶学的な3つの操作「並進」「回転」「鏡像反転」を組み合わせた
「超遠近法」という概念を生み出した。
『滝』や『物見の塔』などの作品に対して超遠近法の操作を行うことで
不可能な構造を可能な構造へと転換することができる。

PCからのみアニメーションが再生可能
http://synergetics.jp/escher/index.html

『退屈な上昇と下降』2006 制作 シナジェティクス研究所 梶川泰司 
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0701/escher.html

発見された超遠近法(ネクスト・エッシャー)

『超遠近法で解くエッシャーの秘密』 梶川 泰司
(SCIENTIFIC AMERICAN 日本版 日経サイエンス、2007年1月号)

以下のエッシャー作品から超遠近法が発見された。
1物見の棟
2滝
3上昇と下降
エッシャーのこれらの代表作から発見された超遠近法をアニメーションで解説する。

http://synergetics.jp/escher/index2.html
注)PCからのみ再生可能

小惑星

先日アフリカ南部に落下した直径6mの小惑星の質量は
大気圏突入する隕石の総重量一日平均100トンを超えている。
惑星地球の資源は明らかに増加している。
小惑星や彗星などの地球近傍天体は10万個あるから
ニッケル、コバルト、鉄などの宇宙資源の採掘は大気圏内でも可能だ。

Inner Solar System Orbit Diagrams

https://ssd.jpl.nasa.gov/?ss_inner

テクノロジー

宇宙は再生的に相互変換するテクノロジーである(RBF)。
人間の感覚とそのテクノロジーによって変換されたすべての経験から
最大のパターンを視覚化する過程を生成する思考にとって
有用なナビゲーションはシナジェティクスである。
このナビは150年間はバージョンアップしないだろう。