月別アーカイブ: 2018年8月

変容する被膜

モバイル・テンセグリティシェルターの
最大風速26m/sの暴風圏での風圧実験は完全にクリアされた後、
月明かりで縁取られたシェルターの天頂部をジェット機が通過する時、
昆虫と獣の息づかいで棲み分けされた昼間の草原が忍び寄る星々と交差する。
窓で切り取られた外部は変容する被膜なのだ。

Reality is Spiro-orbital: All terrestrial critical path developments inherently orbit the Sun.
SYNERGETICS RBF 1975

非金属的な合金

テンセグリティ構造は互いに他を予測できない
ネガティブとポジティブによる最初の非金属的な合金と考えられる。
ネガティブがポジティブの鏡像ではない場合のみ新たなシナジー作用が生成される。
その組成の範囲に幾何学的物理的な制限があるにもかかわらず
新たな構造とパターンが存在する。

シナジーの二乗

風速10m/sの風から受ける風圧は少なくとも5kgの風圧を受ける。
暴風警報の風速25m/sでは31kg以上。
風圧力は風速の二乗と面積の二乗で増加する。
テンセグリティシェルターはジオデシックス構造とテンセグリティ構造における
それぞれのシナジーの二乗で風と共鳴する。

自律したアーティスト・サイエンティスト

自律したアーティスト・サイエンティストは
クライアントや投資家に全く気づかれずに宇宙を探査し自らと対話する間、
横暴な社会に対しておもねる方法を習得しなければならない。
多種多様な規律を反射していく包括性という外観を備えるために。
それは最初の見えないシェルターになるだろう。

汎用的共鳴テンセグリティ

仮設住居は緊急時にのみアセンブルされる。
デザインサイエンスは緊急時を待たない。
モバイル・テンセグリティシェルターは汎用的TRIMTAMとして
自発的にデザインされてきた。
テンセグリティの外力分散機能は台風が待ち遠しい。
内部を通過する外部エネルギーは分散過程でしばしば共鳴する。

生存のための生活器

モバイル・テンセグリティシェルターの原寸大の実験過程からでさえ、
つねに強烈な解放感が生まれる。

最終プロトタイプの実験結果はデザインサイエンスの最終ゴールではなく、
「金を稼ぐために働かない人々」の生活器となると共に、
これまで以上の生活水準を持続させながら
新たな生存への戦いに挑むための最新の科学的根拠になるのだ。

極地用モバイルシェルター

全天候性モバイルシェルターのすべてのパーツを自作できるように
道具と「構造とパターン」を選択しデザインすれば、
焚火と共にどこでも移動可能で部品交換も自在だ。
極寒の冬が来るまで極地用シェルターをもう一つ完成させよう。
プロトタイプは公開前に耐久性と防水性、断熱性、強度と剛性などの
各性能実験に耐えなければならない。

Stabilization of Three-Way-Grid Tensegrity Sphere. SYNERGETIC RBF 1975

秋風

最初の秋の北風で火をおこす。
熾火ができるまでいつものように火星と金星と木星を探すだろう。

暗夜の焚火を見ながら考える時間は
死んだ薪の燃焼速度ではなく
夏の幹の成長エネルギーに関係している。

繋がりを忘れた記憶やアイデアを不規則に蘇らせて
夜空に投影される時に、私は組み変わる。

経験の総体は正四面体構造を生成する

異なる自らの経験の相互関係を絶えず統合させていくと
シナジェティクスが生成されることにほとんどの数学者はまだ気づいていない。
経験の総体はつねに正四面体状の最密充填構造(オクテットトラス)を形成する。

Realized Nucleus Appears at Fifth Shell Layer  SYNERGETIC RBF 1975
In concentric closest packing of successive shell layers potential nuclei appear at the third shell layer, but they are not realized until surrounded by two shells at the fifth layer.
 

気候変動期の人間の生存方法

空間はまだ解明されていない。
空間の幾何学は存在しない。
シナジェティクスは局所的な原理が集合した領域を扱う。
気候変動期に使用されるモバイル・テンセグリティシェルターは
単位体積あたり最小限のエネルギーと物質を投入した領域を形成する場合を
最適化するための数学が応用された段階にある。